シュルイのブログ「エコ魂」

スケールの大きい小心者のこの私。地球の未来を憂いて早四半世紀。地域活性と持続可能な社会を目指す日々を綴ります。

柔軟で斬新で。あと、強いハートかしらね。

2018年01月24日 | 原発、放射性物質
ちょっと前になりますが、
小泉さんと細川さんが「原発ゼロ・自然エネルギー基本法案」と提出したとのニュース。
ワタシも原発反対なので嬉しいコトです。
東日本大震災での原発事故で、日本は少しずつでも脱原発に方向転換すると思いきや
政府としてはほとんどそのような姿勢が見られず
いつになったら本気で持続可能な未来を目指すのだろうと常々思っておりました。

どんなコトでも、大きく変わるというのは困難ですよね。

でもいつか叶えられると思わなくては。

そーいう事を考えると、ジョンレノンの「イマジン」を思い出す。
忌野清志郎が日本語でカバーしていますね。

「夢かもしれない
 でもその夢を見てるのは
 君一人じゃない
 仲間がいるのさ」

無理だろーとか叶わないと決めつけず進んでいきたいものです。

でも、その進み方があまりに遅すぎると、その間に
問題が更に大きくなっていくこともしばしば。

エネルギー問題に限らず、社会には問題が山積みで、
「どうしたら良いんだろう?」と思うだけで解決は先送りになるばかり。

ところで先日、西野亮廣の講演に行きまして、その考え方の凄さに驚きました。
今、原画展をやっている絵本「えんとつ町のプペル」の前にも何冊か出版しているんだけれど
(絵本としては十分ヒットと言われる部数の売り上げなのだけど)
「もっと売れてもいいのに!なんで売れないんだろう?」
考え、様々な作戦を練り、実行する。
その中のひとつは、なななんと内容をネットで無料公開する。

ふつーは「見ちゃったら買わないでしょ」と思うのだが
これによって買う人が増えるという驚きの仕組み。
詳しいコトは西野著「革命のファンファーレ」を読んでみてください。

人が「本を買う」ための仕掛けが今までのものとは全然違くて
でも「なるほどー!!!!」とわかりやすくて感心してしまう。

それを何段階も前にさかのぼってひとつひとつ実行していくんだけど
キンコン西野と言えば、芸人屈指の嫌われ者。
いちいちTVで取り上げられて
文句をつけられたり、一般の人も「西野、好きじゃない」という人が少なくないんだけど
そーいうのをものともしないハートの強さが新しい道を切開くには必要なんじゃなかろーか。

西野だったら脱原発に向けてどういうアイディアを出すだろうか?とか思ったりして。

まぁ人任せじゃいけないんだけどね。

これからは今までのやり方では通用しないとよく言われています。
既成概念にとらわれない柔軟で斬新な考え方と
やいやい言われても負けない強い心も大事ですな。

ジュリーと原発

2017年04月18日 | 原発、放射性物質
最近、沢田研二の魅力に目覚めてDVDやネット動画を見まくっています。

1979年のジュリー主演の「太陽を盗んだ男」という映画がある。
理科の教師が原子爆弾を造って国家に挑むというストーリー。
かなり面白かったです。

この頃はチェルノブイリの事故も起きていないせいか、
テーマとして放射能汚染にはほとんど触れていない。
どことなく脳天気な空気が漂ってる。
原子力発電所も出てきますがその是非を問うものでもありません。
じゃー何がテーマかってネタバレになるので書きませんけど。
とにかく人気絶頂のジュリーは歌だけでなく、映画やドラマでも活躍していたのです。

そしてこの映画から約40年後の今、なんとジュリーは反原発を訴えているのでした。
東日本大震災の翌年から毎年3月11日に反原発とか憲法9条を守ろうとか
被災地に祈りを捧げる曲のアルバムを出している。

まぁワタシはまだにわかファンなので
そーいったコトに関する詳しい情報をあまり知らないだけど、
動画サイトを見ると山本太郎が参議院選挙に出馬する時の応援演説が投稿されている。

国が推し進め続けた、いや今も推し進め続けている原発に反対していると
公に訴えるのは芸能人にとってすごくリスクのあるコトだと思うのだけど
リスクかどうかなど全く気にせず(少なくともそう見える)
自分が信じているコトをしているジュリーをワタシは改めて尊敬してしまいました。

ジュリーが好きだというと「昔は格好良かったけどね~~」という答えが返ってきがちであるが
ジジイになろうと太ろうとヒゲ面だろうと、生き方がカッコいいんだよ!!!!
と、ワタシは心の中で叫ぶのでした。

ま、若い頃と今とどっちがカッコいいか、セクシーかと問われれば
もちろん若い頃!!と答えちゃうんですけどね。

原発

2014年05月14日 | 原発、放射性物質
5月5日の三島大通り商店街まつりで買ったモノ。
ひまわりの種がオマケについたバッジ。

「南相馬ファクトリー」で製作されたモノです。
東日本大震災の復興プロジェクトとして障がい者の作業所で作られています。
「南相馬ファクトリー通信」というリーフレットがあったのでもらってきました。
それによると・・・

南相馬市は震災後、一時人口7万人のうち、6万人が避難しましたが
残された人たちは老人、障がい者とその家族だったとか。
しかし、残された人たち、戻らざるを得ない人たちと
ボランティアの人達などの手によって作業所が再開されたのだそうです。

すんごく、はしょった説明ですが・・・・。

オマケのひまわりの種は、蒔いて育てて種を送り返してもらい、
南相馬で植えて放射性物質の除染をしよう!
という趣旨のプロジェクトのためだったのですが・・・。

そういえば、震災直後はひまわりに除染効果があるってよく聞いたなぁ。

でも、その後に農水省が除染効果がないと報道して、
シンボル的な意味合いばかりが強くなった様です。

しかし、実際に南相馬で採取したひまわりを調査すると
農水省が発表した10倍の放射性物質を吸い上げたり
更にはその種から採った油には放射性物質が無かった、とかいうデータもあるそうだ。

かと言って、放射性物質を吸い上げたひまわり、
ようするに廃棄物の処理の方法も考えなくてはならない。

様々な問題が山積みの中、それでも自分達で何かしようと
障がい者の方たちが頑張っているワケです。
ちなみにバッジのデザインは色々あって、
著名人(ミュージシャンとか)のモノもある。
ホームページを見てみるべし。

政府は原発再稼働を進めようとしているけど
やっぱワタシは原発反対だなー。

と、いう意思表示をアトミック・カフェのバッジで
通勤の時に使うリュックにつけて密かに示している。

右のは、今回買った南相馬ファクトリーのです。
これも、「NO NUKES」と核反対の意思が込められています。

原発反対を唱えると、原発で働いている地域の人が困るという意見もあるけど
廃炉にするにも何十年もかかるから、
そうそう仕事が無くなる事もないだろうと思うのだけど
どうだろうか?

以前にドイツかどっかの廃炉作業についてのドキュメンタリーをTVで見たが
予定していたよりも長い時間と予定よりも多いお金がかかっていた。

原発はお金がかからない発電方法だという人もいるけど
環境にも、予算的にも将来に莫大な負の遺産を残す事になるのは明らかで・・・。

そして、そーゆーコトを廻って人々の繋がりが絶たれたり
(避難しなきゃなんなくて離れ離れになったり)
争いが生まれたりして
(同じ地域でも反対派と推進派が対立したり)
風評被害で色んな産業影響が出たり・・・
まったく良いコトなんかありゃしない!!
と改めて思うのでありました。

鎌仲ひとみ監督は良い人でした!

2012年07月12日 | 原発、放射性物質
日曜日の「ヒバクシャ」の上映会、お越し下さった方ありがとうございました!
鎌仲ひとみ監督と、橋田幸子さんとのトークショーで一番印象に残ったのは・・・

映画を製作したのは2002年なのですが、
その頃のイラクは戦争が始まった2003年以降と比べたら
100倍良かった、という話。

アメリカ軍による爆撃はもちろん、
自爆テロも無かったそうです。

映画の中での2002年以前でさえ、
おそらくは劣化ウラン弾のせいで白血病にかかっている子供が大勢いて
さらに経済制裁のせいで薬も手に入らず亡くなっていたというのに。
戦争が始まって以降は、
そんな子供たちがもっと増えているのだろうと想像に難くない。

だけど、100倍悪い状況の今、取材に行く事もできないのだとか。

劣化ウラン弾の材料は原子力発電所から出た使用済み燃料で
日本の原発のものも含まれている可能性もある。

イラクを攻撃しているのは主にアメリカとイギリスだけど
それを支援している日本も、もちろん無関係ではないよね。

鎌仲ひとみさんは、元々映画監督ではなく
フリーの映像作家で、NHKのドキュメンタリー番組などを撮っていたそうです。
ですが、劣化ウラン弾の被害を訴える番組を放映しても
ほとんど反応が無く、
イラク戦争以降はその様な作品を作っても
「反米過ぎる」と放送されなくなってしまったのだそうです。

そこで、TVはダメだと悟り映画を製作するようになったのだとか。

トークショーの後のサイン会では
鎌仲監督も橋田幸子さんも、来場者の皆さんに
とてもフレンドリーに接して下さいました。

お二人とも超きさく!!!!

ワタシもちゃっかりサインをお願いしたのですが
着ていたTシャツに鎌仲監督が気づいて下さり
「良いねー、あ、ソウルフラワーユニオン?」と。

そのTシャツには「NUCLEAR RACE OR HUMAN RACE」というロゴ。

「NUCLEAR」とは核エネルギーのコト。
ソウルフラワーユニオンというバンドのTシャツなんですが
去年の朝霧ジャムに出演していて

「原発廃炉でええじゃないか~~~~♪」

と歌っていたので、思わず買ってしまいました。

ちなみに元の歌詞は
「金玉ぶらりでええじゃないか~~♪」
です。

鎌仲監督はボーカルの中川敬さんと友達なのだそーです。
おおお!!!
なんか嬉しい!!!

ちなみにこの日、監督が持っていた手ぬぐいを
何人かのスタッフや来場者が「かわいいですね~」と言っていましたが
実はワタシも同じモノ持ってます!!(自慢?)

気付いてた人がいたかワカランが
この柄は「麻」の葉。
麻というと大麻としての側面が強調されがちですが
麻は布の原料としても優れているし、農薬を使わなくてもよく育つとかで
エコとかヒッピーとかの人たちの間では
麻の葉のモチーフは平和につながるアイコン的なもの。

ちょっとほくそ笑むワタシなのでした。

映画「ヒバクシャ」を見に行こう!

2012年07月06日 | 原発、放射性物質
いよいよ、韮山時代劇場での「ヒバクシャ」の上映会が迫ってきました。
7月8日(日)ですよ!
10時、13時、18時の3回上映します。
鎌仲ひとみ監督と橋田幸子さんのトークセッションは15:15から!
映画が製作されたのは今から9年前の2003年。
日本国内はもちろん、世界でも様々な状況が変化していった中で
鎌仲監督と橋田さんが、どの様な話をして下さるのかとても興味深いです。
トークセッションの会場へは映画のチケットで入れます。

映画のチケットは前売り券1500円、当日券は2000円です。
が、高校生までは無料です!
もちろん、保護者同伴でなくても大丈夫ですよ。

おととい、火曜日にスタッフ数人で準備と試写会をしてきました。
映画のテーマは「低線量被曝」。
主に湾岸戦争で使われた劣化ウラン弾と広島、長崎の原爆、
更にそれを造っていたアメリカの施設や
その近辺での被害をとりあげているのですが
特筆すべきは、直接、爆撃にあっていなくても

汚染された地域で生活したり、そこを訪れた人々に起こる被害も甚大である

ということ。

この映画を見ると白血病の子供達が多くいるイラクを
遠い世界の事だからとは済まされないし
広島や長崎を、過去の事だと軽視する事もできないと感じます。

放射性物質は地球を巡るほどの距離を移動するし
内部被曝は孫の代にまで表れることもあるという。

アメリカから日本に輸入された食品に
放射性物質が含まれている可能性があるというのも驚きです。

映画の後半ではチェルノブイリや六ヶ所の再処理工場のことも
とりあげていました。
福島の事故を経験した私たち日本人にとって
非常に見る価値のある映画だと思います。

しか~~~し、ワタシが言いたいのは
映画を見て悲観的になるのではなく
子供も大人もお年寄りも、この先の未来をどうしたいか?
そして希望する方向に持っていくには
自分はどうすべきか?っつーコトを
ひとりひとりが考えて、行動してみよーよ!というコトです!!

行動する。
難しいかもしれないけど、行動しなきゃ変わんないよね。

アルゴアの「不都合な真実」の終わりにこんな言葉が出てきました。

アフリカのことわざ
「何かを祈る時は行動すべし」

それでは皆さん、日曜日、韮山時代劇場で逢いましょう!!
チケット数枚手元にあります。
お渡しできない方は当日受付で「ホリエさんに頼んであります」
と言ってもらえれば、前売りの値段で大丈夫です。