シュルイのブログ「エコ魂」

スケールの大きい小心者のこの私。地球の未来を憂いて早四半世紀。地域活性と持続可能な社会を目指す日々を綴ります。

M-1感想文

2021年12月23日 | お笑い
優勝、錦鯉でしたねー。
ファイナリストの中で最も年齢の高く、遅咲きだった二人が優勝するというのは、なかなかドラマチックでした。

ランジャタイは、かつての(去年じゃなく、もっと前の)マヂカルラブリー枠っぽい。
いや、そんな枠はないけど。
よく決勝来たな~~っていうコンビがたまにいて。
フィーリングカップル5対5でいう5番みたいなイジられ役。
え、この例えわからない?錦鯉世代ならわかりますよね?

ランジャタイはいつもの様な妄想を一人で体現するネタなのに
何故か珍しく、黄色のジャージ着てないなぁと思ったら後半にTシャツを使う内容のだったんですね。
そーいう、ちょっとした疑問が解けた時の「あ~、だからか~~」という嬉しさ。
そんな気持ちを「わかる!!!」と言ってくれる人と呑みたいです。

M-1決勝は毎年どのコンビも面白い。
更に言えば、昼間にやる敗者復活戦もどのコンビも面白い。

男性ブランコの「立方体!」と「ウライ様、歓迎ムード」というボケ。
毎年カンコンキンシアターを観覧しているワタシは「あぁっ!!ずんのネタっぽい!!」と心の中でニヤニヤ。
そんな感覚を「わかる~~」と言ってくれる人と語り明かしたいです。

金属バットの、政治とか宗教とかのちょっとタブーっぽいワードを入れてくる尖った感じも好み。
ツッコミの長髪が「映像研には手を出すな!」の金森さんに似ていると思うのですが、どうでしょう?
彼らは女性ファンがとても多いらしい。
ワタシも好きですが、なんでだろー。
見た目もネタも特に女性ウケするってワケでも無さそうだし・・。
ん~~、サブカル好きな人がハマりそうな気もする・・。
それも説明できないけど女性ウケと相通じるかしら?
これを説明出来る人のお笑い分析を聞いてみたい。

ところで、さや香はどうしちゃったんでしょうか。
会場では笑いが起きていて、スベってはいませんでしたが
「かーらーあーげ!4!!」だけで通すのは、なかなかリスキー。
実際、ワタシは全然ハマらず。
今まで、彼らは歌とかダンスを使ったポップなネタが印象的だったので
こんなネタもやるんだねぇ・・とちょっと違和感を持ったりして。
バチーーンとハマった場合は去年のマヂカルラブリーみたいな感じだったのかなー?
ん~~・・・違うか?
数年前、決勝に出たときに「好き!!!」と絶賛していた上沼恵美子にも意見を聞いてみたい。

ファイナリストに話を戻しますが、ゆにばーすの川瀬名人はM-1で優勝するために芸人になったらしく
ゴッドタンで「優勝したら芸人辞める」と言っていた。
是非、M-1に出場できる最後の結成15年の年に優勝してドラマを見せて欲しい。
そして辞めずにゴッドタンに呼ばれて、おぎやはぎや劇団ひとりにやいやい言われているのを見たい。

これから年明けにかけてネタを見られる番組が多くあるので楽しみです。
ハードディスクの空き容量を増やしておかねば。

では皆さま、良いお年を!!

お笑いとジェンダー

2021年12月22日 | ジェンダー
お笑いが好きで、ネタ番組やM-1などの賞レースはだいたい見ています。
リアルタイムではなく録画して見ることが多いため
その前にネットニュースなどに出ていたりする優勝者の名前を見ないように気をつけております。
結構ショックですよ。
見る前に誰が優勝したか知らされてしまうというのは。
あれ、やめてくんないかな~。

さて、女性芸人No.1決定戦「THE W」。
今年は白熱してましたね。
お笑い好きとしては、全ての芸人を尊敬しているので
その頑張りを否定するような「あの芸人は面白くない」というコトを言ったり書いたりしないよーにしています。
が、数年前のTHE Wは見始めたものの、私の笑いのツボに全然はまらなくて、
普通のネタ番組ではなくて優勝者を決める、という内容でこれくらいかぁ、と思ったら
見る気が失せて途中でTVを消しちゃったりして・・・。
ええ、お笑いを愛するがゆえに、ですよ・・。
と、誰にするでもない言い訳をするワタシ。

今年は、Aブロックがハマらなくて
「うーーーーん、またこんなものかなぁ」と思っていたら
Bブロックは打って変わって面白く、混戦状態!
ヒコロヒー、良かったのに一票も入らないというのは
それぞれの審査員がどちらかを選ばなければならないので
面白さが7対0名ではないのはわかるが、何とももどかしい。
ハイヒールリンゴが「緊張していた」と言っていたが
確かにかんでしまったところはあるにせよ、
息子に対してモヤモヤしながら言葉を詰まらせる感じを
「緊張している」と勘違いしてないか?とワタシは思っております。
まぁ審査員も視聴者も主観でしか捉えられないからしょうがないけど。

審査員と言えば、アンガールズ田中のコメントがいちいちカッコイイ。
田中はゴッドタン(TV東京の深夜番組)の芸能人悩み相談企画で
その観察眼の凄さを感じてはいたが、審査のコメントもやはり素晴らしく
「そうか、このネタがこんなにウケたのはそういうコトか!!」と感心させられる。

そして今年はなんと言ってもAマッソのプロジェクションマッピング!!(以下、PM)
去年もやったが新鮮すぎたのもあってか、受け手には「PMを使ったネタである」というのが
笑いの要素よりも強い印象だった。
笑いよりも技術に頼っているのでは、という評価もあった。
その後、会場やセットが限られるし他の舞台ではほとんどやっていない、とう本人達のインタビューを見たこともあり
封印というには大袈裟だが、やはりお笑いのネタには向かず今後も見られないのかなぁ、と残念に思っていた。
そしたらなんと、今年は決勝でアレを持ってきた!!
2本目のネタがPMだとわかった時に、その責める感じに震えましたよ。
ネタ直後に司会の後藤が言っていたように、完全にブラッシュアップされて、めちゃくちゃ面白かった。
昨年同様、PMの技術の凄さが勝るという批判はあるが、ワタシはそうは思わない。
ビジュアルを使うネタにはフリップ芸なんかもあるけど、R-1でそれを否定する人はいない。
それに、PMを使えば必ず面白さが増すワケではないのだから批判には当らないと思う。

しかし、批判に対する否定など何の意味もない。
お笑いに限らず、エンターテインメントに対する評価は見ている個人の主観でしかないのだから。
言ってしまえば、元々ワタシはAマッソが好きなのです。
なんでかっつーとネタの中で関西人の要素を入れないから。

関西の女性コンビがやる漫才で
東京の人はこんなに品が良いのに大阪はこんなんで、みたいのがよくあるが
あの類のネタには「はいはい、大阪が一番面白いですよ、もうわかってますよ」という気持ちになる。
・・・これは面白い人に対するワタシの嫉妬なのだろーか?

最後になるが、ジェンダー格差が叫ばれるこのご時世に
「女性芸人」に限定した賞レースをする事にほんの少しモヤッとする。
でも絶対数が少ない中で埋もれてしまう女性芸人にスポットを当てる貴重な機会である事は間違いないし、
もし平等じゃないから、THE Wのような企画は辞めましょうとなったら、それはとても残念だし。
THE Wが女性芸人を支える一つの要素になっているのなら、長い目で見たらジェンダー格差を解消する手立てなのかも。

とか何とか考えているうちに今年のM-1が。
THE Wではあまりピンと来なかったヨネダ2000が決勝に。
M-1では「ん?面白いかも」と思ってしまった自分に、
男性と比べて女性芸人は面白くないという気持ちが潜んでいたのではあるまいかと振り返るのであった。
難しいっすね、ジェンダー。