シュルイのブログ「エコ魂」

スケールの大きい小心者のこの私。地球の未来を憂いて早四半世紀。地域活性と持続可能な社会を目指す日々を綴ります。

ペットの食べもの

2021年05月20日 | 持続可能な社会

職場で飼っている猫。
餌が残っていても決まった時間になると新しいご飯が出るのが習慣になっていて、残す事がしばしば。
私は残っているのを手に乗せてあげたり、何とか全部食べきるようにさせています。
猫のご飯ゆえ、量的にはほんの少しなので「もう時間が経ったし」とあまり気にせず捨ててしまう人も。

しかし私は元々、「食べ物を捨てるのは罪だ」と思っているし
「世界と地球の困った現実」という本を思い出すと、猫のご飯とて残して捨てるという行為はなるべくしたくない。

日本のような豊かな国と、開発途上国の暮らしがどのように関わっているかを
子どもにもわかりやすく、マンガで描かれています。

その中のひとつに、猫の餌に関する話があり、缶詰の多くはタイから輸入している、と。
原料となるマグロをとるための餌として、バンデンという魚を使います。
バンデンは東南アジアの人達が昔から食べているのですが、マグロ漁の餌で大量に穫られたため、
かなり数が減っているのだそうです。
値段も高くなり、人々は昔のようにバンデンを食べられなくなりました。
猫が悪いのではないし、もちろん、猫を飼っている人が悪いわけでもありません。
バンデンを穫ったり、マグロを穫ったり、缶詰を作って輸出する国はそれが産業となっているし。

でも。
本で読んだだけで、実際の詳しい状況も知らないけれど・・。
これに関わる国々の立場は平等と言えるのかな?
この漁や餌の生産がこの先も続けられる持続可能なやり方になっているのかな?

日本は食糧自給率が低く、その半分以上を輸入しているのだけど
人間だけでなく、ペットの食料さえも似たような状況なのかもしれない。
一時期のマスク不足のように、何かを輸入に依存し過ぎることの危険性もある。
そして輸出している側にとっても、低賃金で働かされたり、
その土地の環境や生態系を壊すなどの問題がある場合も多い。

私たちは何でも手に入る豊かな暮らしが普通過ぎて、それがどこから来ているか
どんな風に生産されているか、なんてほとんど考えもしない。

世界は複雑すぎる。
問題がありすぎる。
私が悩んだってどーしようもないのだけど、考えずにはいられない。
せめて餌を残さないようにお皿を置く位置を変えてみたり、
量を調整したり、遊んでやったり(関係ないか)しています。

それにしても猫はカワイイですね。
自宅で飼う気はないけど。
職場では猫に対してドライだと思われている私ですが動物は好きですよ。
畑の虫だって好きなんだから。
先日だって、ゆずの木にジャコウアゲハの幼虫を見つけてしまったけど、殺せなかった。
だってアイツら、食べられないように鳥の糞みたいな姿なんだよ!!
いじらしい。
そんな生きもの、殺せるもんかい。