シュルイのブログ「エコ魂」

スケールの大きい小心者のこの私。地球の未来を憂いて早四半世紀。地域活性と持続可能な社会を目指す日々を綴ります。

利他主義な支援

2021年01月18日 | 持続可能な社会
コロナ感染が止まらない。
苦しい中、工夫をこらして飲食店が頑張っている。

三島広⼩路厨房
略して 三島広房!
三島広⼩路を中⼼に展開している5店舗が協⼒して
ミールキットを発売中です。
1箱に各店⾃慢の料理が約2⼈前⼊ってます。
5品×2人前で税込み4320円!

冷凍(毎回かどうかわからないけど)なので、食べたい分だけ食べられるのが便利です。
(と、言っても早めに食べた方が良いようです)

メニューは一月に2回変わり、第1回目のメニューは下記の通り。
パステリア 地中海(ベーコンと⽊の⼦のパスタ用トマトソース)
割烹 登喜和(牛すじ煮込み)
中国料理 麒麟(肉まん)
Pizzeria Bar Diciotto(クワトロフォカッチャ)
Bistro18(海老のビスクスープ)

ご注文は各店に電話、もしくは店頭にて
パステリア 地中海 055-972-3630 􀊢⽉曜定休􀊣
Pizzeria Bar Diciotto 055-973-6699 􀊢⽉曜定休􀊣
割烹 登喜和 055-975-3312 􀊢不定休􀊣
中国料理 麒麟 055-973-1474 􀊢不定休􀊣
Bistro18 055-955-9995 􀊢⽉曜定休􀊣

さっそく買ってみました!
私はマイ保冷バッグ持参で箱要らず。

お総菜を買うと、容器のゴミが増えるのがちょっと気になっていたので、ぴったり入った時は嬉しかった。
まだ全部食べていませんが、相当美味しかったです!

値段を聞くと高く感じる人もいるかもしれませんが、このボリュームと味ならば大満足です。

私たちは「安いもの」を提供されるのに慣れすぎて、内容よりも値段に気をとられがち。
そして原材料や手間やその他、かかる経費を考えずに、
普段「これくらい」と思っている金額より高いと、「でも高いよね」と選択肢からはずしてしまう事も多い。

もちろん、お金の使い方はひとそれぞれで、何を選ぶかは個人の自由なのだけど。
コロナ禍の今、経営が苦しい飲食店や生産者を支援の意味も含めて、
いつもと違う買い物を選ぶのはとても良い事だと思います。

昨年、4月の記事で書いた「利他主義」に通じる。

フランスのジャック・アタリという人が
パンデミックという深刻な危機に直面した今こそ
「他者のために生きる」という人間の本質に立ち返らねばならない、と。
利他主義というのは、他人のために自分を犠牲にしなさいというのではなく
「合理的利己主義にほかならない」そうである。

今、辛い立場にある事業者に対して支援をするのは、色々な意味がある。
その土地に様々な事業者があってこそ、街のにぎわいや雇用や、産業が成り立っている。
それが無くなり、廃れてしまうのは、そこに関わっている人だけでなく
土地の価値や魅力が減ってしまい、そこに住む人々にとっても大きなマイナスになる。

税金を使った支援金ももちろんあるが、対象外だったり足りない場合もあるだろう。
それに、税金は結局未来への借金になる。

とか色々書いてはいるけど経済のちゃんとした知識もないので的外れなコトを書いていたら失礼しました。

今、苦しい人達がいる一方、そうでない人もいる。
前と変わらず仕事が出来ている人は収入が変わらない。
そして出歩く機会が減っているので、むしろお金を使わないのだ。
そうなった時、そのお金をどうするか。

アマゾンでばっかり買い物してて良いのか!?えっどうなんだ?
いや、アマゾンは悪くないけど。私も使うけど。
この、経済が停滞している時に、一定のところばかりに需要が集中するのはいかがなものか、と言いたいワケです。

これもジャック・アタリ氏の言葉。
利他主義という理想への変換こそが人類のサバイバルの鍵である

感染についても、経済についても言えると思う。

今、自分にできる事は何なのか。
まずは感染しないこと、させないこと。
そこは具体的なデータや有効な情報を常に自分の中で更新し、正しい感染予防に努めたい。
そしてそれ以外には?
残念ながら、まだまだこの状況が続く可能性が高いのだから、
やり過ごすのではなく、新しいやり方を模索し続ける事が必須の様だ。

リーダーの重要性

2021年01月08日 | 持続可能な社会
昨日、管首相の緊急事態宣言の記者会見があったが
具体的な対策がほとんど無くて驚くと同時に、まぁやっぱりそんなもんか、と感じた。

何でもかんでも政治が悪いと文句をつけたいワケじゃない。
このコロナ禍においてリーダーが発する政策で多くの国民が動くのだから
動かされる国民である私たちは、それで大丈夫なのかとしっかり見て考える必要がある。
いや、必要だけではなく義務もある。

会見の内容は今まで言っていた事の繰り返しに過ぎず、
記者からの質問で、何かの数値目標(緊急事態宣言を解除するステージⅢにする時の・・だったかな)を聞かれた際に
専門家の意見を聞いて考えます、みたいな事を言っていた。
えーーーーーーー、じゅうぶん予想できる質問だと思うけど!!!
いやーーーーーこの人とその周りの人は危機管理能力がつくづく無いと
このコロナ禍で何度思った事か。

前にも書いた気がするが、危機管理というのは、最悪の事態を想定して対策を立てるのであって、
このままでも何とかなるだろう、と何もせずじっとやり過ごす事ではない。
この何ヶ月かで、例えば保健所の仕事量を軽減させるなどの改革をどれだけやっただろう?
GoToキャンペーンにしても、行き当たりばったりでズルズルやって、切羽詰まって急に止める。
それが、関わっている事業者をどれだけ振り回しているか想像が出来ないのだろうか?

この未曾有の事態に、もちろん完璧な対策はない。
だからこそ、集められる情報を全て集め、対策を立てる。
すぐにうまくいかなくて当然。
だから、いくつも対策をたてる。
AがダメならB。Bだけでは心配なのでCとD。
それがうまくいったらEに移行する。
例えばそんな風に色々なプランを国民に見せて、同じ目標に向かって頑張るように促す。

いくら注意を促しても届かない、一部の若い人に特に気をつけて欲しいと言うならば、
今までと違う、それなりの工夫をしなくては。
若い人が共感を持てる人からメッセージを発してもらうとか。
ただ、気をつけてと言うより、優秀なコピーライターにキャッチコピーを作ってもらうとか。
実際、星野源の歌が強いメッセージを発しているし。
早くに感染者を抑えた台湾のオードリー・タン氏は、ユーモアを交える事も重要だと言っていた。
台湾でも始めの頃、トイレットペーパーの買い占めが起きていて
「おしりはひとつだよ」というメッセージを発したそうだ。
ピンクのマスクしか無くて、学校でからかわれたという男の子のために
エライおじさん達が会見の時に全員でピンクのマスクをしたり。

国会議員や、重要な役割である人達が
「自分たちはこれだけ頑張ってるよ!だからみんなも大変だけど一緒に頑張ろう!」と言える事をして
それをちゃんと伝えるようにして、国民の見本になって欲しい。

特権階級であるかのように、国民に自粛をさせている会食をするよりも
会食は一切しません、でも飲食店を応援したいから、
その代わりにちょっと良いお弁当を会食予定だったメンバー全員で注文しましたよ。とか。
例えば国会議員がそういうのをやって、推進すれば、地方議員も同じようにするんじゃない?
そういう、良い連鎖を作って欲しい。

経済を回さなくては、というのであれば
コロナ禍でも収入が減らない人達が、もっと積極的にお金を使うべきで
それをわざわざGoToキャンペーンみたいに税金を使ったりしないやり方があると思う。

ここまで感染者が増えた今すぐにはちょっと難しいかもしれないが
GoToキャンペーンなら、おひとり様を優遇するとか。
あ、優遇するのもほどほどが良いよね。
GoToキャンペーンはサービスし過ぎだもん。
そりゃ中止しますって言ったらみんなキャンセルするよ。
落差が激しい事はあまりやるべきではないと思う。
みんなが旅行にいける環境ではないし。

「サピエンス全史」の著者のユヴァル・ノア・ハラリ氏がTVで言ってた事。

「人間が世界を支配する力を持てたのは大人数で協力しあえたから。
これは、他の動物にはできないこと」

「ウィルスに対する最大の強みは 他者と協力し合えること」

「歴史学者として言えることは
人間の愚かさを決して見くびってはいけない。人類は幾度となく誤った選択をしてきた」


この事態を乗り越える正しい答えは無いし、人は千差万別だ。
でも感染症という性質上、全ての人々が協力しなければならない。
関係無い、と協力しない人がいたらいつまで経っても拡がり続けるのだ。
そして、金銭的、精神的、体力的に辛い状況に追い込まれている人と、そうでない人がいる。

リーダーたるべき人は身をもって見本を示さなくては。
そうしなきゃみんなついて行かないよ。