コロナ自粛があって、柏のキネ旬シアターも指定席になったんですね。パチパチ!
これまでのように自由席だとどうしても行列ができてしまうからでしょう。
柏の帰りに何を観るかなと、調べたら、『もみの家』がまだやってる!!
『真白の恋』の坂本欣弘監督とスタッフ、主演は『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』の南沙良ちゃんですので、期待しちゃいます。
不登校の女子高生が、富山の自然と土地の人たちの優しさにふれ、徐々に心を開いていく、大切な人との出会い、そして、別れ。命の尊さを通して、自分と家族との関係を改めて見つめ、、、、、という、まあ、想像通り、予定調和の映画です。でもね、、、、、、、
以下、ネタバレあり(反転させて読んでください)
南沙良ちゃんて、まだ16歳なの!?志乃ちゃんのころは中学生かー。これから高畑充希みたいな実力派として、テレビでも売れてくるだろうなあ。
朝ドラの乃木大将が、淳平という『もみの家』のOBとして出てます。
「ここって、遊ぶところとか買い物するところとか何も無いじゃないですか、、、」
「何言ってんだ、イオンがあるだろう」
「イオン!?」
これって、下妻物語へのオマージュ(^^;)?下妻はジャスコだけど。
「よーし、とっておきのところ連れてってやる」
といって、淳平が彩花を軽トラ(ナンバープレート7974)で連れて行くのが、チラシにも写真が使われている鉢伏山の頂上。夕陽と田んぼがホントきれいでした。
そして、ベンチがあって、、、、、これで二人が踊りだしたら『ララランド』?
野菜が嫌いだといって農作業もいやいややっていた彩花ですが、いつしかみんなと協力して生活を送るようになります。そして秋にはみんなで育てたお米ができるのでした。それまで家からの電話に出ることもせず、まったく音信不通だった彩花が東京の両親に自分が作ったお米を送ります。そこには「元気でやってます」と添え書きがあるのでした。
「うまい、うまいなあ、、、」
不登校で心を閉ざしていた娘。その娘が作った新米を食べる両親のシーンで早くも私の涙腺が崩壊。
そのあとは、彩花ちゃんが自転車乗っているだけで涙、おはぎ食べて涙、大切な人を失って、命の誕生の瞬間に立ち会い、、、、彼女はある決断に。ラストはもうぐしょぐしょ(おいおい^^;)
子どもの問題って、実はほとんどが親自身の問題なんですよね。別に不登校だって構わないのに、親が問題にしてしまう、、、、いろいろ痛かったです。
職業柄いつも気になる葬儀のシーンは、さすが真宗王国富山だけあって浄土真宗。富山の特徴である黒光りする瓦や雪景色もホント美しい。しみじみ良い映画です。デトックスできました。
あと、以前、僧侶の会のお手伝いをしてくださった臨済宗住職で臨床医師の川野泰周さんのレビューが映画パンフレット載っててびっくりぶったげました。
映画とは離れますが、農作業や祭り、地域での共同作業が嫌だと言って、みんな都会にでていくのですが、自分を取り戻す作業に欠かせないのが農作業と祭りなんですよね、、、、。
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