２００６年ヤンゴンから３５０Ｋｍ北のネーピードーに遷都され、政治の中心はそちらにあるため、忙しいスーチーさんが自宅に帰ることはほとんどないそうです。高級住宅地の中にあるスーチーさんの家の前の道路は広く、静かでした。
民主化から１年以上経過した今ですが、国内の様々な課題が急速に解決するわけでもなく、治安面では心配なことが多いようです。門の前にはポリスボックスがおかれ、常時警察官が詰めています。
つい最近のことですがスーチーさんにとって大変頼りになる法律顧問が何者かに暗殺されました。ガイドさんは熱烈なスーチーさんの信奉者らしく、民主化の抵抗勢力の仕業だと憤慨している思いを熱く語っていました。
長い自宅軟禁で政治活動が制限されていた時、門の前に集まる多くの支持者に、固く閉じられた忍び返しのついた門越しに呼び掛けていた映像を思い出しました。
ミャンマーといえばアウンサンスーチーさんの名前が浮かぶほどのこの国を代表する政治家です。２０１６年民主的選挙で圧勝して、５４年にわたる軍事独裁政権を倒しました。非暴力政党ＮＬＤ（国民民主連盟）が発足、世界からの経済封鎖が解かれたのは記憶に新しいことです。
