地元の庄屋さんが目の病気治癒のお礼に寄進したとされる鐘楼は、お城を思わせるような堂々とした石垣に支えられた台地に建っています。棟札に天和3(1683)年9月12日に建立とあり、山深い田舎の村にも信心深い人がいた時代だったのですね。
すっきりした入母屋造りの本堂は兵火で焼失しましたが、1643(寛永20)年に再建されました。もとは檜皮葺屋根を銅板葺きに変わっています。1000年以上前にこの屋根の美しさを表現する建築士がいたわけですね。
伝教大師(最澄)の彫った仏様の像がたらいの上に祀られてからしばらくして、この地に弘法大師(空海)が訪れました。盥の上の仏様を見て、これはもったいないと、立派なお寺を建立、延算寺と名付けました。1200年前のことです。