支局長のウエアがありました。袖口の金の刺繍が豪華です。それ以上に目を引いたのはテーブルに置かれていた二角帽です。ナポレオンが馬にまたがった肖像画では横にかぶっていましたが、日本では縦向きにかぶっていました。
二階の応接室から外を見ました。松が大きくなり過ぎ、半分の高さに切り詰めたとは、入館してからぴったりと張り付いてくれている館長さんの説明です。館からの見晴らしの為ではなく、列車から館が見えるようにしたとのことです。
建築担当の宮内省内匠寮のこだわりはガラス戸にもありました。全て縦長4分割の枠の窓にしました。正方形のガラス4枚の窓が全館整然と並んでいました。終戦後リフォームされた時、ほとんどを一般的な3枚ガラスに変えました。