体に巻き付いているロープを頼りに床の上でも難しいと思われるポーズを次々に決めてゆきます。この日は土曜日とあって満員のお客さんから大きな拍手が沸いて、素晴らしい演技の出来栄えをたたえました。
いつもであれば赤色のティッシュ（布）を使うのですが、この日は所在無げにゆらゆら揺れる一本の黒いロープを相手の演技です。体に巻き付けたり、素手でつかんで体の安定wo保つだけでも力が必要と思われるのですが、いとも軽々と動きを続けてゆきます。
デイアナさんが練習しているとき、近くに娘さんらしき人影がありました。スペインから子供を連れてきていているのです。そういえば昔のこと、我が町に来たシバタサーカスの女の子がクラスに編入してきて、しばらく過ごした後また転出していったことを思い出しました。
エアリアルロープの演技が始まります。演ずるのはスペインから来たディアナさんです。プログラムにはエアロテイッシュとありましたが、この日はテイッシュ（布）ではなくロープのようです。ディアナさんは物慣れた様子でするするとロープの上部まで登ってゆきます。
