この農家では自分の田んぼの一番近い場所に苗代を作っていました。苗代で育った苗を一本一本抜いて束ね、あぜ道に並べています。農作業にも民族衣装を着ている女性がいました。
一枚一枚の田に張る水が漏れ出ないようにするために畦は大切です。一鍬ひと鍬土を張り付け後から平らになでつける作業は力が強い男の仕事です。あと何枚分の田の畔を造るのでしょうか。
棚田を散策するツアーに参加しました。徒歩で約１時間なので山に刻まれた棚田ではなくどちらかというと平地に近い田んぼのあぜ道を歩きます。すでに田植えが済んだ場所からスタートです。
田植えは家から離れた一番低い田んぼからするようです。一番上の田は今準備中です。一枚一枚機械を使わず手作業で作業するのが当たり前の世界です。
丘の上にはこの村ではやや大きめの農家が建っています。よく見るとバイクを使っているようです。こちらの人たちは文字が読めないので運転免許を取ることができず、みな無免許運転という話も聞きました。
棚田が見渡せる場所に移動しました。棚田が観光資源として認識されて日が浅いのでアクセス道路は狭く、舗装もされていないので小型の車でも難儀しての走行でした。ちょっとした高台から、水が張られた田んぼを見下ろすことができました。
踊っている女性の衣装はいわゆるステージ衣装ではありません。村の中や田んぼでもこの衣装です。黒モン族も以前サンデーマーケットでみた花モン族も女性の皆さんはオシャレなのですね。
ステージではモン族の踊りや楽曲など民族のお祭りの出し物を披露する素朴なショーが演じられていました。一番印象に残ったのは太、細日本の竹を黒テープで束ねた横笛の深みのある音色でした。
