自然界に生きているアゲハ蝶に接近できる機会は初めてです。アゲハさんには迷惑であると承知で接近してみました。ふ化したばかりの体にはたくさんの産毛が生えているのですね。今外敵が来たらひとたまりもありません。飛び立つ準備の時間が生死を分かちます。
早朝、裏庭に育つコゴミを摘みに出た時、ふ化したばかりと思われる蝶を見つけました。羽根はまだ十分開いていないので人の気配を感じてはいるようですが飛び立てません。アゲハチョウに間違いありません。我が家の庭で色々食べて今朝ふ化したのでしょう(4月25日撮影)
川沿いの小道を歩き下って見ました。心なしか桃の花の開き方が増えているように見えます。桃の木を見ますと根元に近いところからバッサリ切り、その後にあたらしい枝が出て、成長開花しているようです。「・・・切るバカ・・」と言われる桜とは少し違うのですね。
急斜面を流れ下る川は時として土石流など激しく川底を削って暴れます。このためところどころに堰堤(えんてい;小型の砂防ダム)が造られています。堰堤は川をさかのぼる川魚には鬼門です。こちらではしっかりと堰堤の真ん中に魚道が造られ、川に生きる者への配慮がよく見えます。
本谷川の右岸に来ました。直ぐ近くの山裾あたりで自動車が通れなくなる県道477号線は川の左岸を通っています。そちらにはわずかな畑と民家や民宿と思われる建物があり、庭に思い思いの木を植えているようです。ふっくら可愛いい花桃のつぼみの向こう側には枝垂れ桜が満開です。
本谷川の上流方向の恵那山は雲が垂れ下がってきて見えません。このあたりの両岸には桜と桃が混在していて、花桃が密集して植えられている場所はもっと下流です。ただ、枝垂桜やヤマザクラそして彼岸桜が今見頃なのでしばらく散策してから花桃の里へ行くことにしました。
中央道園原ICを下りて恵那山を源流とする本谷川に沿った道路を一気にさかのぼりました。ここから先は恵那山登山道で車道は行き止まりとの表示の所まで登ると、そこはまだ早春のたたずまいでした。ようやく川柳が黄緑の芽を吹き、ヒガン桜が満開で、花桃はまだ咲き始めです。(4月16日撮影)