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コール・ビビッド 6th Concert

2019-02-12 20:27:21 | コンサート、演奏会


2月9日は広島県広島市の「日本キリスト教団広島流川教会」に「女声合唱団 コール・ビビッド 6th Concert」を聴きに行きました。
他のコンサートのプログラム表にこのコンサートのチラシが挟まっていて、ピアノ伴奏が「一楽章f未完成 FLUTE VIOLIN CONCERT」「安田女子中学高等学校 第8回復興支援チャリティーコンサート」で演奏を聴いて上手かった長谷川朱里さんだったことから興味を持ちました。
そして初めて聴く「コール・ビビッド」という合唱団がピアノの音色に乗ってどんな合唱を聴かせてくれるのか興味がありました。
会場が教会でチラシに書かれていた演奏曲目を見ると聖歌もあり、神聖な気持ちになる予感がありました。



1st STAGE


1.Laudi alla vergine Maria(聖母マリア讃歌 Dante「神曲・天国篇」より) 曲:Giuseppe Verdi



(広島流川教会のステージの様子。厳かな雰囲気です。)

トークで凄く歌うのが難しい曲と言っていました。
とても神聖な歌い出しで、冒頭から心が清められるかのようでした。
ソプラノの歌声が強調されて全体を引っ張る場面が何度かありました。
そして全体の声が凄く良くて透き通っていました



Ave Maria(めでたしマリア) 曲:Dante Andreo



とてもゆったりとした曲でした。
ソプラノが引っ張りアルトが続き、それが凄く滑らかで聴いていて心地良かったです。



Tota pulchra es(御身はすべてが美しくあり給う) 曲:Maurice Durufle



ソプラノとアルトが一緒に歌う中でそれぞれのリズムが違っていたのが印象的でした。
この曲は迫力の凄い場面があり、音の響きも凄く良かったです。



Flight Song(飛翔の歌) 詩:Euan Tait / 曲:Kim Andre Arnesen

若い人達が色々悩みながらも飛び立っていく意味が込められた曲とのことです。
ゆったりとした曲で、今度はアルトが先に歌いソプラノが続く場面がありました。
そして希望が湧くようなメロディの箇所がありました



Hodie(今日) 曲:Joan Szymko

この曲の時に何人かの人が位置を変えていて、その少しの差で音の響きが変わるのだと思いました。
厳粛な雰囲気の歌い出しでした。
そして全体が力強くなりました。

メロディが渦のように感じ、さらにとても綺麗でした。
この曲もソプラノとアルトのリズムが違う箇所がありました。
そんな時、それぞれの音のどちらもが気になって引き込まれます。



2ndSTAGE



2ndSTAGEでは衣装が変わりました。


『合唱のためのエチュード』から 曲:松下耕



「きりん」

それぞれの曲を、歌詞の朗読の後に同じ歌詞を全体で歌う形で進んで行きました。
「きりん」は全体が3グループに分かれ、左がソプラノ、真ん中がメゾソプラノ、右がアルトになっているのが分かりました。
そしてソプラノ、メゾソプラノ、アルトの順に歌って行きました。





詩の朗読は抑揚をしっかりとつけ、ゆったりとした朗読でした。

「かめ」
左のソプラノ、右のアルトの二つのグループに分かれました。
前半はアルトが先に歌ってソプラノが続き、後半はソプラノが先に歌ってアルトが続いていました。





「くじら」

全体が横一列に並びました。
『合唱のためのエチュード』では隊列をどんどん変えていったのが印象的でした。





「ゆきのてら」  以上四曲の詩:谷川俊太郎 

前半は左の方がナレーションをし、後半は右の方がナレーションをしていました。
この曲は全員が集まって歌いました。
後半にゾワッとするような歌い方があり、怖さを感じました。



「一ばんぼし」  詩:まど・みちお

アルトの中でさらに低い音で歌っている人がいてその声が目立っていました。
そしてソプラノとアルトの共鳴が良く、それぞれがよく引き立っていました。



女声合唱曲集『そのひとがうたうとき』 詩:谷川俊太郎 / 曲:松下耕



「私たちの星」
ピアノの演奏で始まり、凄い上手さで一気に引き込まれました。
合唱も凄く良く、明るく流れるように歌っていました。



「そのひとがうたうとき」
「私たちの星」から間髪入れずに続けて歌いました。
これもピアノ、合唱ともに凄く良く、綺麗な音色だと思いました



「信じる」
ピアノで始まり、浮かんでいるかのような弾き方がとても印象的でした。
女声合唱曲集『そのひとがうたうとき』はとても心が華やぐ合唱とピアノで、聴いていて微笑むほどでした。

間奏のピアノもかなり良かったです。
凄い速さでポロロンと弾いている場面があり、また力強く弾いている場面もありました。
音が光の粒のように感じる演奏でした。





(アンコールに応える場面)

アンコールは「エーデルワイス」でした。
穏やかな歌で綺麗な音色で、気持ちが安らぎました。





アンコール後の挨拶にて、右から二人目が指揮者の福原泰弘さんで、同三人目がピアノの長谷川朱里さんです。

さらにダブルアンコールとして「Flight Song(飛翔の歌)」をもう一度歌ってくれました。
ダブルアンコールまであるとは嬉しかったです


1stステージは凄く神聖な気持ちになるステージで、心が清められるかのようでした。
2ndステージは曲ごとに気持ちが盛り上がっていくステージで、ピアノも歌声も心を華やがせてくれました。
「コール・ビビッド」の合唱を今回初めて聴いてみて、とても素敵な合唱団だと思いました。
ぜひまた合唱を聴いてみたいです


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演奏者プロフィール

ソプラノ
梶川苑美 正田瞳 林葉月 松尾七海 松浦優里 宮城千佳

メゾソプラノ
阿部安奈 園部裕子 時乘千沙 古谷きよみ 溝本真未

アルト
池岡夕希 古閑恵梨奈 砂田治子 田畑忍 益田理永 松原愛 宮原芹菜



福原泰弘

1961年、広島県東広島市生まれ。
大学在学中より合唱指揮法を故池本寿嘉氏に師事。
その後、東京混声合唱団桂冠指揮者の田中信昭氏より合唱指導法・合唱指揮法のレッスンを受けてきた。
指揮活動は、大学在学中の宗教曲・世俗曲(ルネサンス)の演奏に始まり、近年はヨーロッパ・アメリカ近現代合唱曲の紹介・演奏に力を入れてきた。
その中には、日本で初めて演奏されたと思われるものも多い。
これまで三善晃『その日 -August6-』、萩京子『きもちのふかみに』、木下牧子『鴎』(オルガン伴奏版)を初演。
合唱団ある、ヴォーカルアンサンブル”凜”指揮者。
広島県合唱連盟副理事長、全日本合唱連盟中国支部理事。


長谷川朱里

エリザベト音楽大学卒業(全額免除特別奨学生)、同大学大学院をセシリア賞を受賞し首席で修了。
在学中、学長奨励賞受賞、指揮法のアシスタントとして井田勝大氏のレッスンの際助手を務める。
卒業時に同大学卒業演奏会、大学院新人演奏会、第86回読売新人演奏会、第40回中・四国新人演奏会、KAWAI広島主催「フレッシュデビューコンサート」に出演。
国民大学(韓国)に招待され、ソロ演奏、更に現地の学生らと共演。
第28回国際音楽セミナー ジャック ルヴィエ ピアノセミナー受講。
これまでにピアノを多田愉可、天野圭子、柴田美穂、横山幸雄の各氏に師事。
フリー奏者としてソロや伴奏の演奏活動をする傍ら、後進の指導にあたっている。
現在、エリザベト音楽大学付属音楽園非常勤講師。
りずみっくピアノ講師。
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