今年最後の大一番、有馬記念の結果は以下のとおりです。
1着 ダイワスカーレット
2着 アドマイヤモナーク
3着 エアシェイディ
4着 ドリームジャーニー
5着 スクリーンヒーロー
というわけで、一番人気ダイワスカーレットが見事なレースぶりで優勝しました。
本当に見事でした。
パドックを見て素晴らしい仕上がりだと確信し、この状態なら二着以内は確実だと思いました。
今日もスタートから先頭に立ち、早い段階で自分のペースに持ち込んでいました。
この時点ですでに、ダイワスカーレットの勝ちパターンです。
問題は、ライバルたちの位置取りがどの辺りかになります。
不気味な存在と思っていたカワカミプリンセスが二番手、引退レースのメイショウサムソンが三番手につけていました。
意外だったのが、マツリダゴッホ。
一周目の直線手前のコーナーで、マツリダゴッホが後ろに下がっていくのが見えました。
これを見たとき、どうにも腑に落ちませんでした。
この時点でマツリダゴッホの位置取りは、後ろから三~四番目。
マツリダゴッホ自身も首を振ったりしていて、なんだか走りがちぐはぐに見えました。
先行型のマツリダゴッホがこんな後ろの位置になるとは思っていなかったので、何か誤算があったのかも…と思いました。
一方、ダイワスカーレットは良いリズムで先頭を走っていました。
残り600mのあたりで、「ペースが上がった!」という実況が聞こえました。
ダイワスカーレットは、ここで勝負に出たようです。
後続もそれに続き、レースは一気にヒートアップ。
メイショウサムソンがダイワスカーレットに並びかけていくのが印象的でした。
これで引退のサムソン、立派に見せ場を作ったと思います。
そして後方にいたマツリダゴッホも、外を通って一気に上がってきていました。
今日はWINS銀座で観戦したのですが、このマツリダが上がってきた場面から、お客さんの歓声も一気に大きくなりました。
ダイワスカーレットが一馬身ちょっとリードした状態で、最後の直線へ。
ここから、ダイワスカーレットが圧倒的な強さを見せます。
後続との差は詰まるどころか、さらに広がります。
天皇賞(秋)のとき、総合力ではウオッカより上と感じましたが、今日はそれをさらに実感させられました。
そのままダイワスカーレットが先頭でゴールイン。
見事、牝馬にして有馬記念を制するという偉業を成し遂げました。
ずっと言われ続けていた「スタミナ不足」も、今日のレースぶりを見たらもう何の心配もないと思います。
タイムも2分31秒5でかなり優秀です。
これで堂々と、海外遠征に旅立てますね
一方、メイショウサムソンは直線に入ってから伸びませんでした。
直線手前でスカーレットのすぐ後ろまで来ていたのに、その後突き放されてしまったところを見ると、やはりピークを過ぎてしまったのだと思います。
全盛期のサムソンなら、あそこから持ち前の勝負根性で伸びてくるでしょうし。
それでも、一瞬「もしかしたら…」と思わせてくれるような見せ場がありました。
それだけで十分満足です。
ほんと、今までお疲れさまでした
そして、まさかの結果となったのがマツリダゴッホ。
なんと12着惨敗です
直線に入ってから全く伸びず、ズルズル後退していきました。
これについては、ペースが早くなっているところをさらに早いペースで上がっていったため、余力がなくなってしまったということで説明はつくと思いますが…
それ以上に、今日は最初からレースぶりがちぐはぐに見えました。
ひょっとすると、ジャパンカップのときより調子が落ちていたのかも知れません。
二着に最低人気のアドマイヤモナークが来たこともあって、今年の有馬記念も波乱になりました。
馬連関係は全て万馬券で、3連単は98万円もついていました。
でもダイワスカーレットが圧倒的な強さを見せてくれて、とても見応えのあるレースになりました。
感動をありがとう、スカーレット
来年は海外で活躍する姿を楽しみにしています