読書日和

お気に入りの小説やマンガをご紹介。
好きな小説は青春もの。
日々のできごとやフォトギャラリーなどもお届けします。

過去・現在・未来 

2007-06-27 20:38:54 | ウェブ日記
今日は定時で帰れました。
仕事は、何だかよくわからない展開になったものの、早く帰れたのだし良しとしよう(笑)
昨日はだいぶイラついていましたが、今日はそんなこともなくまずまずな一日でした。
今日は何度も作業内容に変更があって、イラつくというよりは呆気にとられていました
まあ良しとしましょう。

今日は「過去・現在・未来」にまつわる話をしてみようと思います。
数年前に本で読んで、印象に残っています。
その本によると、

過去・現在・未来、三者は決して交わらない。
過去は現在と未来の存在を知らないし、未来は断絶されている。
現在だけが、過去を知り、未来を信じているが、しかし檻の中に閉じ込められていて何も出来ない。

↑おおむねこんな感じのことが書かれていました。
カッコいい文だなと思ったものです
しかしこの文、圧倒的に納得できない箇所があるのです。
過去と未来の考え方は納得できますが、「現在」の考え方が納得いかない
「檻の中に閉じ込められていて何も出来ない」とはどういうことだ。。。
これだと「未来は決まっているものであり、ただそれを待つだけ」ということになるが…。
そんなはずはないと思います。
現在は常に未来に向かって歩いているし、自分の目標に向かって精一杯頑張っている。
近い未来(数ヶ月後)に目標があれば、常にそれに向かって歩いていくことになる。

あと、「三者は決して交わらない」も完全には納得いかないような…。
過去というものがあり、それを受け止めるのが現在。
未来というものがあり、それに向かって歩んでいくのが現在。
私は三者は見事につながると思います。
交わらないというのは、互いが互いの時間帯に干渉することはないという意味として捉えておきます。
たしかに、現在から過去や未来に行くことは出来ないし。。。

私は過去・現在・未来のうち、現在が一番好きです。
過去はもう過ぎてしまったことだし、未来は何が起こるかわからないし。
それに、未来のことは本当にわからない。
私は地元で就職するつもりだったのですが、いつの間にか神奈川で就職してたし(笑)
この先はどんな未来が待っているのだろうかと、ちょっと気になりました。
みなさんは、過去・現在・未来のうち、どれが一番好きなのでしょうか。

大絶叫した第48回宝塚記念

2007-06-24 21:33:15 | スポーツ
タイトルに絶叫とあるとおり、レースのスタートから大絶叫(笑)
とにかくすごかった。
私だけでなく、回り中が絶叫していて、もはや誰が何を喋っているのか全くわからない状態…
大スクリーンの前には200人くらいの人が集まり、それがみんな絶叫するのだから声援というより怒号に近いかもしれない。
レースの実況もほとんど聞こえない。
でもみんな実況など聞いていない。
自分の本命馬を信じて必死に声援を送る。

私の目は最初から最後まで天皇賞馬メイショウサムソンに釘付けでした。
私はこの馬が大好き。
地味だけど大舞台に強い血統といい、いぶし銀な騎手といい、馬の表情といい、すごく応援したくなるのだ。

レースのスタートからメイショウサムソンは中団に位置取り、かなり良い感じで流れに乗っていました。
今年のダービー馬・ウォッカ、ドバイ遠征でGⅠ制覇を成し遂げたアドマイヤムーン、昨年の二冠馬・カワカミプリンセス、GⅠ4勝を誇るダイワメジャー、昨年の有馬記念2着のポップロックなど、超豪華メンバーが顔をそろえていたが、これらの馬たちはほとんど見ていなかったと思います。
私が見ていたのはメイショウサムソンただ1頭!
やっぱりファン心なのか、メイショウサムソンの走りに目がいってしまいます。
第三コーナーでメイショウサムソンがスパートしたとき、「よーし、いけー!!」と大絶叫してしまった私(笑)
普段は大声を出すのが嫌いな私ですが、何しろ回りも大絶叫しているので、その場のムードというのか、いつの間にか絶叫していました。

直線入り口でメイショウサムソンは先頭を捉えました。
とにかくメイショウサムソンに勝ってほしい、勝たせてやってくれ、という思いで必死の応援
ついに先頭に踊り出た、と思った瞬間、外からアドマイヤムーンがメイショウサムソンを上回るスピードで並んできました。
もう場内は大絶叫の嵐
そのままだとアドマイヤムーンに抜かれてしまう、と思った瞬間、メイショウサムソンが根性を見せる
再びアドマイヤムーンより前に出たのだ。
すごい勝負根性だと思う。
抜かせまいという必死の差し返しだった。
メイショウサムソンのああいう姿にファンはひかれるんだろうなあ

そのままメイショウサムソンが勝つかと思ったが、敵もさるもの、何ともう一度差し返してきた。
アドマイヤムーンが先頭を奪ったところでゴールイン。
メイショウサムソンは惜しくも2着に敗れてしまった…。


-----レース総括-----
すごく見応えのあるレースでした。
メイショウサムソンは敗れはしましたが、一番強い競馬をしていたと思います。
第三コーナーで自信を持ってスパートした石橋騎手の戦い方も立派です。
勝ってもおかしくない展開でした。
それだけに、勝ったアドマイヤムーンの強さが際立ちますね。
この二頭は同い年なので、良いライバル関係になりそうです。
きっと今後も名勝負を見せてくれるでしょう。
メイショウサムソンはこの秋フランスに遠征。
最高峰のレース・凱旋門賞を制することが出来るのか、注目です。
あと、馬券は三連複とメイショウサムソンの複勝が的中し、+約20000円になりました。
春最後のレースを的中し、ちょっと感動的な気分でした。
それでは、そろそろ終わりにします。

メイショウ、アドマイヤ、感動をありがとう!!

宝塚記念 予想

2007-06-23 21:15:35 | スポーツ
いよいよ明日、宝塚記念が行われます。
今年の出走メンバーは豪華絢爛、かつてない素晴らしいレースになりそうです。
私の予想は、以下のとおりです。
今回は3連複に挑戦してみます。

1着   メイショウサムソン

2着候補 カワカミプリンセス、コスモバルク、ポップロック、ウォッカ、インティライミ、スウィフトカレント、アドマイヤメイン、アドマイヤムーン

3着   ダイワメジャー


メイショウサムソンは単純に好きな馬なので、勝ってほしいと思います。
この豪華メンバーの宝塚記念を勝てば名実ともに日本最強馬になります。
秋には凱旋門賞に挑戦するのだし、弾みをつけるためにも頑張ってほしい!

ダイワメジャーは何となく3着になりそうな気がします。
2200mはこの馬にとって守備範囲の上限ぎりぎりです。
スタミナが心配されますが、馬自身は去年のこの時期よりはるかに充実しているので、3着は死守するのでは、という予想です。

この2頭を軸に、2着候補の8頭と組み合わせて3連複を8点購入予定。
あまり自信はありませんが(笑)、各馬が力を出し切って良いレースになれば満足です。
あと、1着と3着を固定しているので、3連単という買い方も出来ます。
買うとしたら100円ずつかな…

それから、メイショウサムソンとアドマイヤメインのワイドをちょこっと買ってみようと思います。
アドマイヤメインの大逃げに期待です!

宝塚記念が終わったら、秋まで競馬はお休みします。
春最後の大一番、勝って終わりたいですね
それではまた。

「回転木馬のデッド・ヒート」村上春樹

2007-06-22 22:46:00 | 小説
今回ご紹介するのは「回転木馬のデッド・ヒート」(著:村上春樹)です。

-----内容-----
現代の奇妙な空間―都会。
そこで暮らす人々の人生をたとえるなら、それはメリー・ゴーラウンド。
人はメリー・ゴーラウンドに乗って、日々デッド・ヒートを繰り広げる。
人生に疲れた人、何かに立ち向かっている人……、さまざまな人間群像を描いたスケッチ・ブックの中に、あなたに似た人はいませんか。

-----感想-----
この本は短編集なのですが、どれも実際にあったことがモデルになっています。
各短編の当事者たちは村上春樹さんとふとしたきっかけで会い、不思議な体験を語っています。
短編の内容は以下のとおりです。

はじめに・回転木馬のデッド・ヒート
レーダーホーゼン
タクシーに乗った男
プールサイド
今は亡き王女のための
嘔吐1979
雨やどり
野球場
ハンティング・ナイフ


「はじめに・回転木馬のデッド・ヒート」には、村上春樹さんのこの本への思いが書かれています。
正直ここを読んでいるとき、最後まで読めるか不安になりました
何やら哲学的な書き方になっていたのです
全編この書き方だったら読むのが大変だな、と思いましたが、そこは村上春樹さんだけあって、いらぬ心配でした。
「レーダーホーゼン」を読み進めていくうちに、村上春樹さん特有の文章のきれいさに引き込まれていきました。
そして特に面白かったのが「プールサイド」です。
冒頭の文をご紹介。

35歳になった春、彼は自分が既に人生の折り返し点を曲がってしまったことを確認した。
いや、これは正確な表現ではない。正確に言うなら、35歳の春にして彼は人生の折りかえし点を曲がろうと決心した、ということになるだろう。


この人は、最初から35歳の誕生日を自分の人生の折り返し点にすると決めていました。
「20歳を過ぎた頃からその<折り返し点>という考え方は自分の人生にとって欠くべからず要素であるように彼は感じつづけてきた。」とあります。
私はこれってすごい考え方だなと思いました。
わずか20歳で、自分の人生は70年で終わると考え、35歳を<折り返し点>と決めてしまうなんて…。
私も過去にそんなようなことを考えたことがあったかなと思い、振り返ってみましたが、人生の折り返し点を何歳にするか考えたことはなかったです。
それとは別に、年を取るのが嫌だなあと思う時期がありました。
16~20歳くらいのときが特にそうだったと思います。
今も思ってはいますが(笑)
やはり、若さは貴重なものだと思います。
年を取るにつれて、だんだん夢がなくなっていくので、せめて若いうちは色々な可能性にすがりたい、という気持ちでしょうか。
私はそんな感じで、「年を取るのが嫌だ」と思うことが多いので、この主人公のように人生の折り返し点を考えたりはしたくないですね。
いずれは考える日がくるのでしょうが…。
少なくとも今は毎日を大切にしていきたいと思います。

そんなわけで、この短編集は読んで正解だったと思います。
どの短編も想像以上に奥の深い話で、面白かったです。
それではまた。

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「極め道」

2007-06-20 23:50:29 | ノンフィクション・エッセイ
今回ご紹介するのは「極め道」(著:三浦しをん)です。
最近文庫化されたエッセイで、面白そうなので購入しました。
内容は、インターネットサイト「しをんのしおり」に連載されていたものをまとめ、加筆したものです。
読んでみると、改めて三浦しをんさんの表現力はすごいと思います。
何気ない日常も、しをん先生の手にかかればドラマチックに変身しますね
参考までに、一部をご紹介。
以下は、冒頭の「正直は美徳か?」で、しをん先生とガラの悪い男がすれちがったときの場面。

私たちは、ちょうど街頭の下ですれちがった。と、彼はおもむろにグラサンをずらし、私を一瞥して、
「ブス」
とのたまい、行き過ぎていった…
おい、ちょっと待てやコラァ。なめとんのかワレ。


しをん先生激怒!?
まあ、これは誰でも激怒しますね
通りすがりざまに暴言を吐くとは、とんでもない男がいたものです…。


以下は、しをん先生の酒豪ぶりがわかる文です。
「オゴりますよ、一緒に飲みましょう」と声をかけてきた哀れなよっぱらいサラリーマンたちの酒を、「あら、ありがとう」なんて言ってしこたま飲んで、ツブれる彼らを残して「終電だから」とサッサと帰ったわね。
フフフ、馬鹿な人たち。軽々しく女に酒をおごるもんじゃないわ。それに私たちは女じゃないの、牛なのよ。おいしい霜降りになるようにお酒を摂取してる最中の牛さんなのよ。

「牛なのよ」発言はウケました。
しをん先生に酒をおごるのは無謀な行為なのですね(笑)
今までしをん先生は、おしとやかなイメージがあったのですが、「極め道」を読んだら意外とハジケた人のような気がしてきました


最後に、かつてしをん先生が就職活動で格闘した?K談社関係の話をご紹介。
K談社との格闘については、こちらを参照。
「もし万が一、K談社から原稿依頼がくるようになったらどうするの?」という質問に対して、しをん先生は次のように自分を分析しています。

そんなにビッグになることはまずないので、それは捕らぬ狸の皮算用というもの。

ところが…。
2007年現在、しをん先生はかなりビッグになってます
昨年は直木賞を受賞しましたし。
今一番勢いのある作家かも知れません。
もしK談社から原稿依頼が来たら、しをん先生がどうするのか気になりますね。
「おい、ちょっと待てやコラァ。なめとんのかワレ」と言って返り討ちにしたりして(笑)

というわけで、しをん先生の本はこれからも読んでいきたいと思います。
直木賞受賞作「まほろ駅前多田便利軒」もいつか読みたいですね。
それではまた。

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「大河原まさこ」さんの街頭演説を見た

2007-06-17 22:04:58 | ウェブ日記
今日は東京都立川市に行きました。
立川には昭和記念公園があり、夏には花火大会が開かれ大勢の人が来ます。

午後4時過ぎ、そろそろ帰ろうと思って道を歩いていると、選挙カーが興味深いことを宣伝していました。
本日5時より、立川駅北口にて民主党菅直人、菅直人が参ります

何と、菅直人が来る!?
テレビでしか見たことがないので、ぜひ生で見てみたいなと思いました。
立川駅北口に行ってみると、すでに民主党の旗やポスターで演説会場みたいなものが出来ていました。
アナウンスをしている人の話を聞くと、どうやら今日は「大河原まさこ」さんが参議院選出馬への抱負を語り、菅さんはその応援にくるらしい。
大河原まさこさんについてはどんな人なのか全くわからなく、初めて聞く名前でした。

午後5時、街頭演説が始まりました。
最初は応援演説があり、その次が大河原まさこさんの番でした。
服装はさわやかで、第一印象は良い感じでした。
顔立ちを見る限り、相当頭が良さそうだなと感じました。
いったいどんなことを言うのか、興味深く聞いていたら、ビックリする発言がありました。おおむね次のような内容でした。
「みなさんは、社会保険庁がグリーンピア(官僚の天下り用施設)の建設にいくら使ったかご存知でしょうか。6兆円です。それに対して、子供たちの教育に使われたのは3.7兆円です」

な、何だって!?
天下りに6兆円も使ったのか!?
子供の教育より天下りにお金をかけるとは、日本ていったい…。
よくそれで「子供の学力低下に危機感を覚える」とか偉そうに言えたもんだ…。


大河原まさこさんの演説が終わって、ついに菅さんの応援演説が始まりました。
半そでのシャツを着て、ラフな感じでした。
菅さんからも、興味深い発言がありました。
「さきほどの大河原さんの話に出たグリーンピア、何か変なものを造ってますねえ。ところで年金には国民年金、厚生年金、国会議員用の年金があります。グリーンピアの建設にかけた6兆円のうち、国会議員用の年金からはいくら負担したかご存知でしょうか。0円です。自分たちの年金だけはしっかり管理して1円も負担しないのに、国民の納めた年金は勝手に使っています」

そりゃあないでしょ、社会保険庁さん
国会議員は可愛くて、国民は可愛くないと、そういうことか…。
困ったものです


私はどちらかというと自民党寄りですが、大河原まさこさんは興味深い人だなあと思いました。

「月魚」三浦しをん

2007-06-16 19:41:40 | 小説
今日はかなり暑かったです
今年初めてTシャツ1枚で過ごしました。
そんな中、喫茶店で読んだのが「月魚」(著:三浦しをん)です。

-----内容-----
古書店『無窮堂』の若き当主、真志喜とその友人で同じ業界に身を置く瀬名垣。
二人は幼い頃から、密かな罪の意識をずっと共有してきた。
瀬名垣の父親は「せどり屋」とよばれる古書界の嫌われ者だったが、その才能を見抜いた真志喜の祖父に目をかけられたことで、幼い二人は兄弟のように育ったのだ。
しかし、ある夏の午後起きた事件によって、二人の関係は大きく変わっていき…。
透明な硝子の文体に包まれた濃密な感情。
月光の中で一瞬魅せる、魚の跳躍のようなきらめきを映し出した物語。

-----感想-----
「古書店」と聞くと、お客さんから本を買い取り、それを売りさばく、そのくらいのイメージしかありませんでした。
でも本の買取というのが、想像以上に難しいようです。
本の値段の査定には様々な要素があり、優れた目利きになるにはかなりの修行が必要みたいです。

『せどり屋』とは、古本屋で売っている本の中から、少しでも価値のありそうなものを買い、その分野を専門で扱う別の古本屋に売り飛ばす人たちのことです。
また、廃棄場に忍び込み、まだ店頭に並べられる本を掘り起こし、何食わぬ顔をして古本屋に売りにいき、その微々たる上がりで生活する。
業界の人たちからは、ゴミを漁り、後ろ暗い経路で手に入れた本を売る輩と言われ、いい顔はされない。

こういった普段聞きなれない仕事を題材にした小説なので、どんな展開になるのか全く想像もつかず、すごく興味深く読み進めました。
そして意外と本の買取にはお金がかかることがわかりました。
郷土史や民俗学の全集には何十万もの値がつき、場合によっては何百万になることもある…。
この小説では、買取額130万というのがあり、古書なのにそれほどまでの値がつくのがすごいと思います。
世に出回っている部数の少ない本ほど、希少価値が高まり、その本を必要とする人たちは高値で買い取るのです。
「月魚」の物語では、ある幻の本を巡る因縁が話の中心になります。
その本はこの世に1冊しか存在しない「獄記」と呼ばれる本です。
取引額は1億円にもなりました。
しかしこの本が、瀬名垣と真志喜の運命を大きく変えてしまったのです。

瀬名垣のフルネームは瀬名垣太一。
真志喜のフルネームは本田真志喜。
瀬名垣は本田のことを「真志喜」と呼ぶのに対し、本田は瀬名垣のことを「瀬名垣」と苗字で呼ぶ。
かつては「瀬名垣」ではなく「太一」と呼んでいたのに、なぜよそよそしい呼び方になってしまったのか…。
その答えは「獄記」の因縁に隠されているのですが、さすがにそこは言えませんね
ミステリーの要素もあり、すごく面白かったです。
三浦しをんさん、やっぱりすごい作家です
機会を見てもう一度読み返してみたいと思います。
それではまた。

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ウォッカ、宝塚記念へ電撃参戦!

2007-06-15 23:59:59 | スポーツ
牝馬にして第74回日本ダービーを制したウォッカが、何と今度は春のグランプリ・宝塚記念に参戦を表明しました!
オーナーからの要望により協議した結果、参戦することになったようです。
ウォッカは秋にフランス遠征を予定しているので、無理に宝塚記念に出走する必要はないはずです。
日本ダービーを勝った勢いのまま、フランスに乗り込む、これが理想の展開だと思うのですが…。
宝塚記念にはかなりの好メンバーが揃うので、ウォッカが負けることは十分考えられます。
にもかかわらず、敗戦するかも知れないリスクを背負ってまで出走するとは、ウォッカ陣営はすごいと思います。
メイショウサムソン、ダイワメジャー、アドマイヤムーンといった強豪相手に、ウォッカは勝つことが出来るのでしょうか。
ふと思ったのですが、陣営は勝つ自信があるのかも知れません。
いくらオーナーの要望といえど、体調が不十分なら出走はさせないはず。
秋に凱旋門賞を控えた身なのですから、ここで惨敗するようなことがあっては後味も悪くなります。
そういうことから考えると、ウォッカ陣営にはそれなりに勝算がありそうです。
メイショウサムソン、ダイワメジャー、アドマイヤムーンが斤量58kgなのに対して、ウォッカは51kgで出走できるのも大きいですね。

数日前までは、宝塚記念はメイショウサムソンに託すつもりだったのですが、ウォッカの電撃参戦を聞いて動揺が走りました(笑)
7kgも斤量差があって本当にメイショウは勝てるのだろうか…。
メイショウサムソンも宝塚記念を勝って凱旋門賞に行くと表明しているし、ここは負けられない一戦。
私はてっきり、凱旋門賞で「メイショウサムソン対ウォッカ」が実現すると思っていましたが、その前に宝塚記念で激突することになるとは
かなり予想が難しい宝塚記念。
メイショウサムソンに勝ち目はあるのか、のんびり考えてみます。
それではまた。

カフェモカ日和

2007-06-14 23:52:58 | ウェブ日記
最近、朝カフェモカを飲むことが多くなっています。
何というか、一日の仕事を乗り切るために糖分を取っておく、そんな感じです(笑)
このカフェモカがかなり美味い
さっぱりした甘さがあり、これなら気分スッキリです。
「はあ、今日も一日が始まるのか」みたいなことを考えながら、比較的急いで飲みます。
通勤途中に寄るので、あまりのんびり過ごす時間はないです
ドトールのコーヒーは、以前はアイスコーヒーを飲むことが多かったですが、最近のオススメはアイスカフェモカですね
仕事前の一杯に最適なのではと思います。
でもコーヒーの好みは人それぞれだし、みなさんお気に入りがあるはず。
アイスコーヒー、何とかブレンド(名前が出てきませんでした)、ブラックコーヒーetc…。
ブラックが好きな人はすごいなと思います。
あんなに苦いものは私には厳しいです(笑)
試験に追われて大ピンチのときくらいしかブラックの出番はないのではと思います。
やはり、カフェモカが一番美味いと思います。
しかしこういった好みはどんどん移り変わっていくものなので、1ヶ月後には「アイスコーヒーが一番」になっているかも知れませんね。

明日の朝も、カフェモカを飲むことでしょう。
今日は眠いのでそろそろ寝ます。
それではまた。

「しをんのしおり」

2007-06-13 21:08:26 | ノンフィクション・エッセイ
今回ご紹介するのは、「しをんのしおり」(著:三浦しをん)です。
三浦しをんさんの本は、「ロマンス小説の七日間」で初めて読みました。
独特な作品世界を持っていて、その面白さに自然と引き込まれていきました。
三浦しをんさんはエッセイも連載しているらしく、「しをんのしおり」はその連載をまとめたものです。
内容はつぎのようになっています。


~まえがきという名の推薦文~

1章 そぞろ歩くは春の宵

2章 水を求めて夏の旅

3章 幻に遊ぶ秋の空

4章 さみしく轟く冬の風

~あとがきという名の言い訳~

番外編 愛を愛とも知らないままに


「まえがきという名の推薦文」はなかなかウケました。
自分の本の推薦をするとは、さすがしをんさん。
ギャグ的な紹介の仕方なので自然と読んでみたくなります。紹介文の一部をご紹介。

「本書は、混迷深まる現代日本の政局を赤裸々に描き出したばかりでなく、若い読者諸氏の精神鍛錬の一助ともなるべき内容を擁し、さらには若くない読者諸氏の縁側のお供としても最適な呑気さをも兼ね備えた好著である。」

ほんとかよ、と突っ込みたくなりますね(笑)
実際に読んでみると、混迷深まる現代日本の政局を赤裸々に描いた場面はなかったような


1章、2章、3章、4章は、どれもしをんさんの日常が描かれています。
どうやらしをんさんは横浜近郊に住んでいるようです。
私も横浜近郊なので、「横浜の地下街」や「クイーンズスクエア」などのキーワードが出てくると「あの場所か」と思ったりします。
フラッと家を出てそのまま大阪に行ったりと、結構大胆な行動をするしをんさん。
気に入ったワンピースを手に入れるために、東京中のコム・デ・ギャルソンに電話したこともあるみたいです(笑)


ギャグ中心の本作だが、良い言葉もありました。
「人の想像力を刺激する魅力。それが、いわゆる”華がある”ということではないかと思うのだ」

「華がある」という言葉を使うことはあっても、その意味を説明するのは意外と難しい気がします。
「華がある」は「華がある」としか言いようがない、みたいなことになりそうです(笑)
三浦しをんさんはその意味について触れていたので、参考になりました。


4章の最後に「次元五右衛門チェックシート」というのが登場します。
三浦しをんさんと友人が作ったもので、好みのタイプを判別するためのものだそうです。
ルパン三世の、次元が好きな人と五右衛門が好きな人では、スッパリと好みのタイプが分かれるとのこと。
何となく試してみたいチェックシートですね


非常に読みやすく、楽しい本でした。
この本のタイトルは本来は「人生劇場」になるはずだった、とあとがきにありました。
ある人物の圧力で「しをんのしおり」にさせられたらしいです(笑)
でも、この前文庫本のコーナーを見ていたとき、「人生激場」というエッセイがありました。
一文字だけ違いますね。
気になっているので、今度はそれも読んでみたいです。
それではまた。

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