(山口真帆さん、菅原りこさん、長谷川玲奈さんの卒業公演「太陽は何度でも」にて、「黒い羊」歌唱時。衝撃的なステージでした。)
今回ご紹介するのは「黒い羊」(山口真帆さん、菅原りこさん、長谷川玲奈さん卒業公演Ver)です。
-----内容&感想-----
「黒い羊」は2019年2月に発売されたアイドルグループ欅坂46の8枚目のシングル曲です(音源は1月に公開)。
白い羊の中に一匹だけ居る黒い羊が、毛色が違うことで疎外されながらも、誇りを持って生きて行くことを歌っています。
私はこの曲を5月18日に行われたアイドルグループNGT48の山口真帆さん、菅原りこさん、長谷川玲奈さんの卒業公演「太陽は何度でも」で初めて知りました。
何の偶然か歌詞が山口真帆さんが受けた仕打ちそのものになっていて、アンコール前の最後の曲で「黒い羊」が歌われ、強烈なメッセージを放つ衝撃的なステージだったため、強く印象に残りました。
「黒い羊」の歌詞に沿って、感想を書いていきます。
(山口真帆さん、菅原りこさん、長谷川玲奈さんの卒業公演「太陽は何度でも」にて歌われた「黒い羊」。)
(写真はネットより。以下同じ。)
信号は青なのかそれとも緑なのかどっちなんだ? あやふやなものははっきりさせたい
夕暮れ時の商店街の雑踏を通り抜けるのが面倒で 踏切を渡って遠回りして帰る
放課後の教室は苦手だ その場にいるだけで分かり合えてるようで
話し合いにならないし 白けてしまった僕は無口になる
NGT48が放課後の教室のような、まとまりのないだらけた、退廃的な雰囲気なのだと思います。
予想では2018年4月に北原里英さんというグループの礎を築いた偉大なキャプテンが卒業してからそうなったと思います。
この歌詞から、「僕」はだらけた馴れ合いの雰囲気が嫌いと分かります。
そして山口真帆さんも、何もかもあやふやにするような、締めるところを締めないだらけた雰囲気は嫌いなのだと思います。
その雰囲気を直そうとして話し合いをしようとしても、だらけた人達からは煙たがられ、「この人達はどうしようもないな」と思ったのではと思います。
9月冒頭に公開された暴行事件直後の音声データには、山口真帆さんが西潟茉莉奈さんと太野彩香さんの人間性が以前から酷いものだったと憤っている場面があります。
言いたいこと言い合って解決しよう なんて楽天的すぎるよ
誰かが溜め息をついた そう それが本当の声だろう
この歌詞は、山口真帆さん在籍時のNGT48が話し合いができる状態ではなかったのを表しています。
言いたいことを言い合っても、相手がだらけた雰囲気のままで良いと考えている限りはどうにもならないです。
「誰かが溜め息をついた」は、NGT48がため息をつくような雰囲気だということです。
黒い羊 そうだ 僕だけがいなくなればいいんだ
暴行事件の被害者なのに卒業に追いやられた山口真帆さんの胸中そのものです。
NGT48では西潟茉莉奈さんと太野彩香さんが、「警察に取り調べを受けたが私はやれとは言っていない」という旨の弁明をツイッターでしたことから、暴行事件への何らかの関与及び犯人グループとの親密関係が強く疑われています。
特に親密関係のほうは暴行事件直後の音声データから決定的です。
警察に取り調べを受けたということは、少なくとも犯人達が2人にやれと言われたと取り調べで自供し、警察が裏取りをしてみると西潟茉莉奈さん、太野彩香さんと犯人達との親密関係が浮かび上がったため、警察署に呼び出して取り調べになったと考えられます。
西潟茉莉奈さんと太野彩香さんには、暴行事件への何らかの関与及び犯人グループとの親密関係について、きちんと説明する責任があります。
また第三者委員会の報告書によると、NGT48の複数のメンバーが特定のファンと私的交流している(繋がっている)ことが事実認定されています。
ところが運営の株式会社AKSは、西潟茉莉奈さん、太野彩香さんという暴行事件への何らかの関与及び犯人グループとの親密関係が強く疑われるメンバー、特定のファンと私的交流している複数のメンバーのことを「不問」にすると宣言して守る一方で、山口真帆さんには鬼畜のようなことを次々する異様な対応をしました。
白い羊達(暴行犯罪を呼び込むようなだらけた雰囲気を肯定する人達)が主導権を握るグループに山口真帆さんの居場所はなく、出て行くしかなくなりました。
そうすれば 止まってた針はまた動き出すんだろう?
山口真帆さんがNGT48を出て行けばNGT48はまた活動できるようになると、運営の株式会社AKSと西潟茉莉奈さん、太野彩香さん、荻野由佳さん、加藤美南さんなどのメンバー達(暴行された山口真帆さんを一切気遣わなかったメンバー達)は考えていたのだと思います。
ただしこの考えは間違っていて、既に最悪になっていたNGT48のイメージは山口真帆さんを追い出したことでより一層最悪となり、世間からは猛批判を浴びました。
全員が納得するそんな答えなんかあるものか!
反対が僕だけならいっそ無視すればいいんだ
(反対が~のところから、記事冒頭のgif動画の場面になります。山口真帆さんを虐げている人達は、私には西潟茉莉奈さん、太野彩香さん、荻野由佳さん、加藤美南さんなどのメンバー達に見えます。)
反対とは第三者委員会の報告書でも事実認定された、NGT48の複数のメンバーと特定のファンの私的交流(繋がり)のことです。
特定のファンは「厄介」と呼ばれる素行不良で有名な人達ですが、お金をたくさん使ってくれるので運営にとってもメンバーにとっても利益になり、その利害関係での結び付きだと思います。
山口真帆さんのツイッターでの告発時の文章(下記ツイート群の上から4つ目、5つ目)から、繋がりが横行するグループにあって山口真帆さんは繋がりに反対していたので悪質メンバー達から迫害され、ついに西潟茉莉奈さん、太野彩香さんとの親密関係が強く疑われる特定のファンに襲われる事態になったのだと思います。
みんなから説得される方が居心地悪くなる
特定のファンと繋がっているメンバーが何人も居るため、運営及びそれらのメンバーから「お前も繋がれ」と説得(強要)されたのではないかと思います。
暴行事件直後の音声データから、運営と犯人グループの蜜月関係も強く疑われています。
真面目な活動をしたい山口真帆さんのようなメンバーにとって居心地の悪いグループだと予想されます。
(山口真帆さんの目の前で彼岸花が踏み潰されるシーン。こういった恐ろしいメンバーが何人もいるのだと思います。)
目配せしている仲間には僕は厄介者でしかない わかってるよ
本来は特定のファンと繋がらない山口真帆さんこそが全うなアイドルですが、運営及び繋がっているメンバー達から見ると、繋がりに反対する山口真帆さんは厄介者ということです。
私は相手が犯人グループの人でなくても私的交流していたらアイドルとは呼べないと思います。
白い羊なんて僕は絶対になりたくないんだ
白い羊とは特定のファンと繋がっているメンバー達のことです。
山口真帆さんは絶対に繋がらないという強い意思を持っています。
暴行事件直後の音声データに、犯人の釈明を聞いた山口真帆さんが「あなたたちが関わっているビッチと一緒にしないでもらえますか」と憤り、犯人が「一緒にして悪かった」と言っている場面があり、「アイドル」という活動に誇りを持っていることがよく分かります。
そうなった瞬間に僕は僕じゃなくなってしまうよ
繋がった瞬間に自身が自身ではなくなるという非常に強い信念を感じます。
山口真帆さんのアイドルとはどうあるべきかの根幹の考えだと思います。
特定の人と私的交流していたらアイドルとは呼べないと考えていて、まさにアイドルの鏡です。
まわりと違うそのことで誰かに迷惑かけたか?
繋がらないことが誰かの迷惑になるのか?という問いかけです。
繋がっているメンバー達から見ると、NGT48では繋がることが正義なのだから、繋がらない山口真帆さんは悪だという発想なのだと思います。
髪の毛を染めろと言う大人は何が気に入らない?
反逆の象徴になるとでも思っているのか?
これは通常なら、学校で校則を破って髪の毛を茶髪等に染めている人に、反逆の象徴だから黒髪に染め直して来いと言っている解釈になります。
ところがNGT48は特定のファンと繋がっているメンバーが何人も居て運営も「不問」にするという異様な状態のため、通常とは違う解釈になります。
周りはみんな茶髪等に染めていて(繋がっている)、一人だけ黒髪のままでいるので(繋がっていない)、グループの主流への反逆の象徴だということで「お前も茶髪に染めろ(繋がれ!)」と言っているのだと思います。
(山口真帆さんが集団から仲間外れにされているシーン。こういったことも横行していたのではと思います。)
自分の色とは違うそれだけで厄介者か?
山口真帆さんが特定のファンと繋がっていないという、それだけで厄介者扱いされないといけないのか?という問いかけです。
本来は繋がっていない人こそが全うなアイドルです。
Oh 自らの真実を捨て白い羊のふりをする者よ 黒い羊を見つけ 指を差して笑うのか?
この場面は何度聴いてもゾワッとした気持ちになり鳥肌が立ちます。
白い羊は特定のファンと繋がっているメンバー達のことで、黒い羊は山口真帆さんや、山口真帆さんに寄り添って一緒に卒業した菅原りこさん、長谷川玲奈さんと、卒業公演に駆け付けた7人(村雲颯香さん、角ゆりあさん、小熊倫実さん、日下部愛菜さん、渡邉歩咲さん、高沢朋花さん、高橋七実さん)などのことです。
他には西村菜那子さんが山口真帆さんから駆け付けた7人と同格の信任を得ており(ツイッターで山口真帆さん支持を明言していて、卒業公演には何らかの事情で来られなかったのではと言われています)、黒い羊なのだと思います。
(右から高橋七実さん、高沢朋花さん、角ゆりあさん、小熊倫実さん、日下部愛菜さん。「黒い羊」は山口真帆さん、菅原りこさん、長谷川玲奈さんとこの5人の合計8人で歌いました。)
(卒業公演後の写真撮影にて、前列左から長谷川玲奈さん、山口真帆さん、菅原りこさん、後列左から小熊倫実さん、日下部愛菜さん、村雲颯香さん、角ゆりあさん、渡邉歩咲さん、高沢朋花さん、高橋七実さん。
AKSからの参加禁止圧力に屈せず卒業公演に駆け付けた後列の勇気ある7人は「安心安全7」と呼ばれています。)
(「安心安全7」は山口真帆さんが命名し、名前の由来はNGT48には山口真帆さんの告発時の内容や、暴行事件直後の音声データの内容から、犯人グループとの親密関係が強く疑われる恐いメンバーもいるので、この7人は確実に安心で安全ということだと思います。)
「自らの真実を捨て白い羊のふりをする者よ」は二通りの解釈があり、両方とも当てはまる気がします。
一つは、かつては「黒い羊」で全うなアイドルだったのに、今はグループの主流に抗えず特定のファンと繋がって「白い羊」のようになったメンバーを示唆しているという解釈です。
そのメンバーが、繋がることを悪とも思わない生粋の白い羊と一緒になって黒い羊を指差して笑っていることを示唆しています。
もう一つは、特定のファンと繋がってはいなくても勇気が出なかったり保身を考えたりして山口真帆さんに寄り添わず、卒業公演にも駆け付けなかったメンバー達という解釈です。
山口真帆さん、菅原りこさん、長谷川玲奈さんの卒業公演には運営から参加禁止圧力が掛かっていて、運営及び特定のファンと繋がっているメンバー達から睨まれるのが分かっていて駆け付けるのは勇気が要ったと思います。
この卒業公演は勇気や義のあるメンバー、ないメンバーを浮き彫りにしました。
私は駆け付けなかったメンバーにもそれなりに勘の良い人はいると思うので、歌詞が自らに当てはまることに気付く人はいると思います。
他人事にして遠巻きに見ていれば何とかなるだろうというのは間違いで、見ているうちにグループは滅亡します。
NGT48で活動を続けたいなら、今からでもグループの正常化を目指す気持ちは持ってほしいです。
それなら僕はいつだって それでも僕はいつだって ここで悪目立ちしてよう
この歌詞はどんなに指を差されて笑われようと、決して山口真帆さんは特定のファンと繋がったりしないという誇りが表れていると思います。
白い羊たちのように特定のファンと繋がるくらいなら、1人になろうと全うなアイドルとしての誇りを貫くという強い気持ちを感じます。
山口真帆さんは「研音」への移籍発表直前のインスタグラムで次のように書いています。
(一文目の「白い羊たちと黒い羊。」は、このステージで白い羊たちの中に1人だけ黒い羊が居るという意味です。)
「黒い羊」という曲は、周りからどれだけ馬鹿にされたり仲間外れにされたりしても自身の信念は決して曲げないという誇りを歌い上げています。
山口真帆さんも勇気づけられたと思い、そしてインスタグラムに書いた「伝えたいもの」はまさにこの誇りだと思います。
1月8日の告発から5月18日の卒業まで戦い続けた山口真帆さんを支えた希望の歌として、私はこれから先忘れることはないと思います。
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