教育史研究と邦楽作曲の生活

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『東京府教育会雑誌』解説

2017年12月29日 16時13分03秒 | 教育会史研究
 投稿第3弾。

 去る11月30日付で、不二出版と一緒にやってきた『東京府教育会雑誌』の復刻事業が完了しました。これで、明治21(1888)年~31(1898)年の東京府教育会機関誌を簡単に確認できるようになり、明治中期教育史や東京府教育史の研究が少ししやすくなるでしょう。原本を発見できなくて欠号もありますが、この復刻事業がきっかけになって発見できれば幸いです(実際、1~5号はこの事業がきっかけになってその存在が知られるようになったので)。
 また、同日付けで復刻版の別冊として、白石が編集著作しました『『東京府教育会雑誌』解説・総目次・関連年表』(不二出版、2017年)が出版発行されました。解説は私が37ページ書きました。総目次・関連年表もデータを私が作り、不二出版にご協力いただいて校正・編集してもらいました。総目次・年表は、見てもらえればわかりますが、かなり力を入れて作成したものです。本当は、目次・年表作成でわかったことを徹底的にフル活用したかったのですが、私に時間がなくて断念しました。ですが、解説では、東京府教育会の前史や組織構成などについて、新資料を使いながら整理しましたので、先行研究に新しい事実を多少なりとも付け加えることができたかなと思っています。
 とりあえず、『『東京府教育会雑誌』解説・総目次・関連年表』掲載の解説論文「『東京府教育会雑誌』解説」について、論文構成を下記に紹介します。

  はじめに
 1 東京府教育会前史
  (1)東京府教育談会の結成―東京教育会・東京教育学会と普通教育擁護・推進
  (2)東京府教育談会から東京府教育会へ
 2 東京府教育会の組織
  (1)目的と組織構造
  (2)東京府教育会の事業
 3 『東京府教育会雑誌』の傾向
  (1)雑誌の性格
  (2)記事傾向
  おわりに

 注文は不二出版まで(東京府教育会雑誌【復刻版】全9巻・別冊1)。東京府教育会機関誌にはまだ続きがあるので、復刻事業は続かせたいです。
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