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……150億年にもわたってたゆみなく働き、まごうかたなき驚異を産み続けてきた進化が、突然、終結し、終焉するということは、果たして考えうることだろうか。
(ケン・ウィルバー/松永太郎訳『進化の構造1』春秋社、322頁)
私が提唱しているコスモス・セラピーには、『進化の構造』(邦訳は1、2巻に分かれています)という大著でウィルバーが提示した宇宙150億年(2002年以降、137億年ということになりましたが)の歴史の見取り図――いわば「ウィルバー・コスモロジー」――の普及版という面があります。
上に引用した一文は、その膨大な内容が現代世界のきわめて困難な状況に対してもっている意味をもっとも簡潔に表現していると思います。
個人にとって、日本にとって、人類にとって「どんなに困難なことが起ころうとも 1)、それはすべての終焉ではない。それでもコスモスは進化する」という膨大な根拠に基づいて語られた一言は、大きなスケールの根源的希望を語っています。
それでも進化するコスモスの進化の流れに参加(コミット)することが、人生の意味実現 2) 3) 4) の正道であり、もっとも近道なのだ、と思います。
*画像はm101銀河
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