里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

オオバギボウシ 三迫川の岩場

2017-03-05 | 日記

栗駒沼倉地区の、三迫川沿いの林道を上がって行くと、両岸から山が迫ってきて
川沿いに岩場が続いています。広葉樹の林を下って川岸に出ると、あちこちに
オオバギボウシが咲き始めていました。
まだ伸びきっていないため花茎の倒れが少なく、花の密度が濃いのが好いですね。




                             二枚とも2016.7.16撮影

オオバギボウシを漢字表記すると「大葉擬宝珠」で、この仲間では最も葉が大きいので
「大葉」が付き、「擬宝珠」は橋の欄干などの上端につける装飾具のことで、蕾の形が
これに似ていることから名付けられたようです。

オオバギボウシの全草に薬効成分が含まれていて、薬草として利用されます。
薬効成分はチゴゲニン、ヘゴゲニン、ネオジトゲニン、ナノゲニンなどで、腫れ物
にはすり潰した生葉を患部に塗布します。
利尿には乾燥した花を煎じて飲むと良いようです。


                                 2016.7.16撮影

ユリ科ギボウシ属の多年草で、草丈は50〜100cm。
北海道南西部〜九州に分布し、山地の湿地周辺や沢沿いに自生する。
地下には横走する根茎があり葉を叢生、葉身は卵形で長さ30~40cm、長い葉柄がある。
葉の基部は心形で、葉表には凹んだ葉脈が目立つ。
花期は7~8月で、花茎は高さ50~100cm、花は花茎の基部の方から順に咲き、
朝咲いて午後にはしぼむ一日花。
花は長さ4~5cmのロート状筒形で、白~淡紫色、やや下向きに咲く。
花の基部に白っぽい苞がつく。
果実はさく果で、種子には翼がある。



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