キバナアキギリの学名は「Salvia nipponica」サルビア ニッポニカで、
「日本のサルビア」という意味でしょう。
サルビアといえば園芸植物のサルビア(ベニバナサルビア)やブルーサルビアが
があり、お馴染みの草花ですね。それらと同属というわけです。
同属の在来種にはアキギリ、アキノタムラソウ、ミゾコウジュなどがあります。
今回観察したのは、登米市東部の林道沿いに咲くキバナアキギリ。
特に湿り気を好むわけではなさそうで、林道沿いとか大杉の根方などの木蔭に自生
していて、草叢の隙間を見つけては、四五本が寄り添うかのように咲いていました。
二枚とも2015.9.13撮影
シソ科の植物ですから、何がしかの薬効があるかと探してみましたが、それらしき
記述は見つかりませんでした。でも、山菜としてなら利用できるようです。
食べられるのは春の新芽で、茹でて水にさらしてから、あえものやおひたしにして
食べます。 天ぷらにしても美味しいようです。
食べられる山野草を知っておくと、万が一山中で迷ったとしても、いざというときの食料
にすることができます。そんな目に遭わないことが一番ですけどね。
2015.9.13撮影
シソ科アキギリ属の多年草で、本州~九州に分布し、草丈は20~40cm。
山地の林内や林道沿いの木蔭に自生する。
茎の基部は倒れ気味だが、半ば以上は直立して分枝は少ない。全体に軟毛がある。
葉は対生し、葉身は三角状ほこ形で長さ5~10cm、幅4~7cm、基部が耳状に張り出す。
縁には不揃いの鋸歯がある。葉柄は長さ3~15cm。
花期は8~10月、茎の先に穂状花序を出して、唇形の淡黄色~黄色の花を数段付ける。
花冠は長さ3cmほど、先が淡紅紫色の雌しべが花冠より長く突き出る。
果実は4分果で、花後も残った萼に包まれている。熟した果実は黒茶色。
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