登米市南部の県道を走行していると、道路下に白い大きな花が見えます。
つるではないし、花が大きいので直ぐにチョウセンアサガオと判りました。
車を止めて、道路下の法面を数歩下ると、大株にたくさんの花が咲いています。
すぐ下の畑で、80才くらいのお爺さんが何かを収穫しています。
「随分大きな株ですね、チョウセンアサガオですよね」と話しかけると、
『太枝を伐ったんだよ。そしたら細かい枝がたくさん出てきて、次々と花が咲くのさ』
「きれいな花ですね、すみませんけど撮らしてください」
『あぁ、良いよ、いくらでも撮りなさい 笑 』
二枚とも2015.9.13撮影
有吉佐和子の小説に「華岡青洲の妻」がある。
華岡青洲は江戸時代の医師で、世界初の全身麻酔手術を成功させた人物である。
全身麻酔に用いたのが「通仙散」と名づけた麻酔薬で、曼陀羅華(マンダラゲ)と呼ばれ
ていたチョウセンアサガオと、猛毒で知られるトリカブトなどを調合したもの。
開発の過程では猫や野良犬で動物実験を繰り返し、10年を経て試薬の開発に成功。
しかし、医療で人に用いるには、効果や副作用の検証が欠かせなかった。
そこで妻と母の申し出を受けて人体での実験を繰り返し、そこからさらに10年の歳月を
かけて、外科手術に使える麻酔薬を完成させた。
しかし、その途上で母は死に、妻は失明、という壮絶な実話である。
チョウセンアサガオは有毒植物に分類されます。
誤って摂取すると、幻聴、錯乱、悪夢、興奮、意識喪失、呼吸停止、頭痛、めまい、
などの症状が現れると言います。その根がゴボウに似ているため、たびたび食中毒を
引き起こしています。つぼみをオクラやシシトウに間違える例もあるようです。
これにさわった手で目をこすっただけでも、瞳孔が散大し、まぶしくて物が見えなく
なると言いますから「お花がきれい ♪」などと庭に植えるのは慎みたいものです。
2015.9.13撮影
ナス科チョウセンアサガオ属の一年草で、インド原産の帰化植物。
和名の頭にチョウセンと付くが、これは渡来植物であることを表している。
草丈は1.5mほど、茎は良く分枝し横に広がる。
葉は互生し、葉身は広卵形で長さ8~15cm、先端は尖り、縁は波打つ。
花期は6~10月で、葉腋にロート形の白花を付ける。花は1日花で、夕方6時ごろ咲き、
翌日の昼前にしぼんでしまう。花冠の長さは10~15cm、先端は5浅裂する。
果実は直径3cmほどの球形、トゲを密生し、熟すと4裂して扁平な種子を多数散布する。
根、茎、葉、花、種子など全草にアルカロイドを含む有毒植物。
有毒成分はスコポラミン、アトロピン、ヒヨスチンなど。
ヨウシュチョウセンアサガオ、キダチチョウセンアサガオ(エンゼルトランペット)など
の仲間があり、全て有毒植物。
つるではないし、花が大きいので直ぐにチョウセンアサガオと判りました。
車を止めて、道路下の法面を数歩下ると、大株にたくさんの花が咲いています。
すぐ下の畑で、80才くらいのお爺さんが何かを収穫しています。
「随分大きな株ですね、チョウセンアサガオですよね」と話しかけると、
『太枝を伐ったんだよ。そしたら細かい枝がたくさん出てきて、次々と花が咲くのさ』
「きれいな花ですね、すみませんけど撮らしてください」
『あぁ、良いよ、いくらでも撮りなさい 笑 』
二枚とも2015.9.13撮影
有吉佐和子の小説に「華岡青洲の妻」がある。
華岡青洲は江戸時代の医師で、世界初の全身麻酔手術を成功させた人物である。
全身麻酔に用いたのが「通仙散」と名づけた麻酔薬で、曼陀羅華(マンダラゲ)と呼ばれ
ていたチョウセンアサガオと、猛毒で知られるトリカブトなどを調合したもの。
開発の過程では猫や野良犬で動物実験を繰り返し、10年を経て試薬の開発に成功。
しかし、医療で人に用いるには、効果や副作用の検証が欠かせなかった。
そこで妻と母の申し出を受けて人体での実験を繰り返し、そこからさらに10年の歳月を
かけて、外科手術に使える麻酔薬を完成させた。
しかし、その途上で母は死に、妻は失明、という壮絶な実話である。
チョウセンアサガオは有毒植物に分類されます。
誤って摂取すると、幻聴、錯乱、悪夢、興奮、意識喪失、呼吸停止、頭痛、めまい、
などの症状が現れると言います。その根がゴボウに似ているため、たびたび食中毒を
引き起こしています。つぼみをオクラやシシトウに間違える例もあるようです。
これにさわった手で目をこすっただけでも、瞳孔が散大し、まぶしくて物が見えなく
なると言いますから「お花がきれい ♪」などと庭に植えるのは慎みたいものです。
2015.9.13撮影
ナス科チョウセンアサガオ属の一年草で、インド原産の帰化植物。
和名の頭にチョウセンと付くが、これは渡来植物であることを表している。
草丈は1.5mほど、茎は良く分枝し横に広がる。
葉は互生し、葉身は広卵形で長さ8~15cm、先端は尖り、縁は波打つ。
花期は6~10月で、葉腋にロート形の白花を付ける。花は1日花で、夕方6時ごろ咲き、
翌日の昼前にしぼんでしまう。花冠の長さは10~15cm、先端は5浅裂する。
果実は直径3cmほどの球形、トゲを密生し、熟すと4裂して扁平な種子を多数散布する。
根、茎、葉、花、種子など全草にアルカロイドを含む有毒植物。
有毒成分はスコポラミン、アトロピン、ヒヨスチンなど。
ヨウシュチョウセンアサガオ、キダチチョウセンアサガオ(エンゼルトランペット)など
の仲間があり、全て有毒植物。
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