里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

シャク 沢沿いに群生

2017-03-11 | 日記
この日は暑いくらいの天気でしたから、栗原市花山の御畑沢を遡ってみました。
昨年9月の豪雨では、栗原市でも犠牲者が出ましたが、沢沿いは吉田川流域ほど
には荒れていませんね。それでも段丘上の樹木が、根こそぎ沢へ崩れ落ちている
のが2~3箇所ありました。

沢沿いは篠竹が茂っていたり、杉林だったりで薄暗いのですが、あちこちに白い
シャクの花が群れ咲いていました。




                             二枚とも2016.5.20撮影

シャクはセリ科の植物ですから、セリなどと同様に白い小花を無数に付けています。
場所によっては、あたり一面が白く染まるかのように群生しています。
雪の多い日本海側の諸県や北海道では、山菜として採取するようです。
残念ながら、私は食べたことがありません。
独特の強い香りがあり、サッと茹でてから水に晒してアク抜きをし、おひたし、和え物、
汁の具、天ぷらなどにして食べられているようです。


                                 2016.5.20撮影

セリ科シャク属の多年草で、北海道~九州に分布する。
低地から山地にかけて、湿った土手や林縁、沢沿いなどに自生し、しばしば群生する。
根は太く肥大する。茎は中空で直立、よく分枝する。草丈は高さ60~100cm。
葉は2~3回羽状複葉で、下部の葉には長い葉柄があり、小葉は細かく深裂する。
葉質は柔らかく、葉縁と葉裏の脈上に開出毛がある。
花期は5~6月で、茎頂や枝先に複散形花序を出し、小さな5弁花を多数付ける。
花は白色で、花序の周辺部の花は外方の花弁が大きくなっている。
雄しべは5個、2個の花柱は外側に曲がる。
果実は小散形花序に5~11個が実り、長さ6~8mm。


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