里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

オノエヤナギのツボミか

2020-03-16 | 日記

栗原市金成普賢堂地区北西部、山間の農道沿いには耕作放棄田が続いていて、上がって行く
につれ低木混じりの湿地状になっていきます。沢の奥の方ほど、耕作放棄されてからの年月
が長いのでしょう。

耕作放棄田の中に樹高4~5mのヤナギらしき小高木が生えていて、細い枝の先の方に銀白
色のツボミをたくさん付けています。ツボミの形状はネコヤナギのそれに似ていますが、
一回り小さいので別の種でしょうね。
近くの耕作放棄田には、もっと多くのヤナギが生えていて、樹高5~6mの小高木の林に
なっていました。その中の数本の木にも、同じような銀白色のツボミが付いていましたから、
特に珍しい樹種ということではないようです。

                             二枚とも2020.3.12撮影

我家の樹木図鑑には、似た樹種が載っていないので、ヤナギ属をネットで調べてみました。
先ずは似たような銀白色のツボミの写真を探し、その後で樹高や分布域などが合致するか
否か調べたいと思います。

「那須の里山花図鑑」という記事に12種のヤナギが載っていて、そのツボミや花の写真を
見比べると、オノエヤナギのツボミの写真が、私の写真のものとよく似ています。
日当りのよい湿地や河原に生え、樹高は8~15mになるようです。
ただ、葉を確認できないので、同定するのは5月になってからですね。

「那須の里山花図監 オノエヤナギより」

                             二枚とも2020.3.12撮影

ヤナギ科ヤナギ属の落葉広葉樹で、樹高8~15mの高木。雌雄異株。
北海道~四国に分布し、丘陵~亜高山の日当たりのよい湿地や渓畔などに自生する。
樹皮は暗灰色で、縦に浅く裂ける。葉は互生し、葉身は披針形で長さ10~15cm、先端は
細長く尖り、縁には波状の鋸歯がある。葉質は革質で、表面は光沢があり、裏面は淡緑色
または粉灰色を帯び、無毛または短毛が生える。葉柄は長さ5~7mm。
花期は3~5月、葉の展開前に開花する。花序は2~4cmの円柱形、雄花序は雌花序より
やや太い。雄花には雄しべが2個あり、花糸は離生する。基部に腺体が1個付く。
葯は黄色で先端は紅色を帯びる
雌花の子房には短毛が生え、基部に腺体が1個付く。
苞は長楕円形で上半部は暗褐色、両面とも長い毛が生える。
果実は蒴果。山地では5~6月に成熟して裂開し、白い綿毛に包まれた種子を出す。

 



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