里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

フユアオイの根生葉

2022-11-26 | 日記

登米市東和町、山裾の集落道を下って行くと、道路脇の畑地法面に見慣れない根生葉を見
つけました。その近くにも同じ植物が群生していて、中には茎を立ち上げている株もあり、
茎の先の方の葉腋には淡紫色の小さな花を付けています。
葉の形がタチアオイに似ているのでアオイ科の植物と思われますが、今の時季に緑色の葉
が茂っていますから、私の知らない植物ですね。
帰宅後にネット検索などで、アオイ科のリストの中から探してみましょう。

                             二枚とも2022.11.17撮影

「アオイ科」で検索して幾つかの記事を読み込んでいると、淡紫色の小花を付けた植物の
写真が載っていて「フユアオイ」とあります。改めてフユアオイで検索し、記事にある葉
や花の特徴と見比べると、私の写真の植物と同じように見えます。
また花期が4~12月とあるので、これで間違いないでしょう。

東アジア原産の帰化植物。平安時代にはすでに渡来していて、当時は薬草や食用として栽
培されていたようです。現在では路傍や荒地、海岸近くなどに野生化しているとあります。

                                 2022.11.17撮影

アオイ科ゼニアオイ属の1~2年草で、東アジア原産の帰化植物。草丈は60~100cm。
茎は丸く、ほぼ無毛で直立する。葉は互生し、葉身は心臓形~腎円形で掌状に5~7浅裂
する。裂片は半円形から3角形で縁に鈍い鋸歯があり、基部は浅い心形。長い葉柄がある。
花期は4~12月、葉腋に直径10mmほどの小さな花を数個ずつ付ける。小苞は卵形。
花は白地に紫色の縁取りがあるか、または淡紅色~淡紫色で花柄はごく短い。
花弁は5個、長さ6~8mmの倒心形。萼は5深裂し、裂片は長さ0.6~1cmで果期に著しく
膨らんで果実を包む。雄しべは10個で花糸の基部は合着し、1個の雌しべを取り囲む。
果実は扁平、8個の分果が輪状に並び、分果の背面には網目状の脈はない。
種子は直径2mmほどで側面や背面に脈がある。



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