一関市室根町津谷川地区東部、気仙沼市との境界の山地には、幅5mほどで刈り払われ
た防火帯が設けられているので、その林縁は容易に各種樹木を観察することができます。
いまの時季によく目にするのはズミの実で、青空を背景にすると、つややかな赤い実が
一段と際立ちます。ズミは沢沿いや湿地周辺などの、湿り気のある場所を好む樹木なので
すが、この山では稜線に生えています。
これは私の推測ですが・・海側から吹き寄せる湿った風が山に当って、雲や霧を発生させ
て降雨が多くなるため、ズミが多く生えているものと思われます。
二枚とも2018.9.23撮影
ズミを漢字表記すれば「酸実」となります。これを実の酸味が強いことからの命名、と解説す
る記事が多いものの、本来は「染み(そみ)」で、樹皮を草木染の黄色い染料として用いていた
ことに由来するようです。樹皮を水に浸けておくと、やがて水が黄色に変るほどとか。
私も実を何個かかじってみましたが、どれも渋くて食べられたものではありません。
酸味はあるにしても、それと感じないくらいに渋みが強いですね。
今は赤い実も、初霜が降りる頃になると、完熟してくすんだ赤褐色になります。
そうすると多少甘みが出てきて、渋味や酸味がおさえられるので、食べることはできますが、
美味しいとは言えませんね。果実酒向きでしょう。
二枚とも2018.9.23撮影
ハラ科リンゴ属の落葉広葉樹で、樹高2~10mの小高木。北海道~九州に分布する。
山地の日当たりの良い沢沿いや、湿地周辺などに自生する。
よく枝分かれし、やや横に広がった樹形になる。樹皮は灰褐色。縦に裂け、短冊状に剥がれる。
葉は互生し、葉身は長楕円形~卵状楕円形で長さ3~8cm、先端は尖り、基部は円形~楔形。
縁には重鋸歯又は細かい鋸歯がある。葉の形には変異があり、3~5裂するものもある。
葉柄は長さ1~3cmで白い軟毛がある。托葉は披針形で小さく切れ込む。
花期5~6月、短枝の先に散形花序を出し、直径2~3cmの白色の花を4~8個つける。
花弁は5個、長さ1~1.5cmの倒卵形で先は丸い。
雄しべは多数。花柱は普通3個、時に4個。花柄は長さ2~3.5cmで軟毛がある。
萼筒は鐘形で白い軟毛が生える。萼片は5個、萼筒と萼片の長さはほぼ同じ。
果実はナシ状果で、直径6~10mmの球形、9~10月に赤色に熟す。
た防火帯が設けられているので、その林縁は容易に各種樹木を観察することができます。
いまの時季によく目にするのはズミの実で、青空を背景にすると、つややかな赤い実が
一段と際立ちます。ズミは沢沿いや湿地周辺などの、湿り気のある場所を好む樹木なので
すが、この山では稜線に生えています。
これは私の推測ですが・・海側から吹き寄せる湿った風が山に当って、雲や霧を発生させ
て降雨が多くなるため、ズミが多く生えているものと思われます。
二枚とも2018.9.23撮影
ズミを漢字表記すれば「酸実」となります。これを実の酸味が強いことからの命名、と解説す
る記事が多いものの、本来は「染み(そみ)」で、樹皮を草木染の黄色い染料として用いていた
ことに由来するようです。樹皮を水に浸けておくと、やがて水が黄色に変るほどとか。
私も実を何個かかじってみましたが、どれも渋くて食べられたものではありません。
酸味はあるにしても、それと感じないくらいに渋みが強いですね。
今は赤い実も、初霜が降りる頃になると、完熟してくすんだ赤褐色になります。
そうすると多少甘みが出てきて、渋味や酸味がおさえられるので、食べることはできますが、
美味しいとは言えませんね。果実酒向きでしょう。
二枚とも2018.9.23撮影
ハラ科リンゴ属の落葉広葉樹で、樹高2~10mの小高木。北海道~九州に分布する。
山地の日当たりの良い沢沿いや、湿地周辺などに自生する。
よく枝分かれし、やや横に広がった樹形になる。樹皮は灰褐色。縦に裂け、短冊状に剥がれる。
葉は互生し、葉身は長楕円形~卵状楕円形で長さ3~8cm、先端は尖り、基部は円形~楔形。
縁には重鋸歯又は細かい鋸歯がある。葉の形には変異があり、3~5裂するものもある。
葉柄は長さ1~3cmで白い軟毛がある。托葉は披針形で小さく切れ込む。
花期5~6月、短枝の先に散形花序を出し、直径2~3cmの白色の花を4~8個つける。
花弁は5個、長さ1~1.5cmの倒卵形で先は丸い。
雄しべは多数。花柱は普通3個、時に4個。花柄は長さ2~3.5cmで軟毛がある。
萼筒は鐘形で白い軟毛が生える。萼片は5個、萼筒と萼片の長さはほぼ同じ。
果実はナシ状果で、直径6~10mmの球形、9~10月に赤色に熟す。
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