栗原市志波姫地区、車道を走行していると、行く手の東北自動車道法面に鮮やかに紅葉し
た木が何本か見えます。寄り道して確認すると、ヌルデやニシキギなどが紅葉していて、
その中で最も鮮やかに紅葉しているのが写真のオオモミジの木です。
フェンスが張られていて樹下まで入って行くことができないので、望遠で撮影しました。
これらの木々は丈が不揃いで間隔もまちまちですから、植栽されたものではなく風や野鳥
が運んできた種から発芽したものでしょう。
二枚とも2021.11.3撮影
樹種をオオモミジとしましたが、初めはよく見かけるヤマモミジと思っていました。
何しろ樹下まで入って行けないので、写真を撮ってから葉の微妙な違いから樹種を同定す
るしかなく、記事に載せる写真を決める際に、葉の鋸歯を拡大していて漸くオオモミジと
気付いた次第です。掌状の葉の裂片に付いている鋸歯が細かく、その大きさがきれいに揃
っているのでオオモミジと同定しました。
因みにヤマモミジの裂片の鋸歯は粗く、その大きさが不揃いです。
2021.11.3撮影
ムクロジ科カエデ属の落葉広葉樹で、樹高10〜15mの高木。北海道南部~九州の主に太平
洋側に分布する。山地の多少湿り気のある斜面に生え、日当りを好む。雌雄同株。
樹皮は灰褐色。若木ではなめらかだが、のちに縦に浅く割れる。
葉は対生し、葉身は直径7〜12cmで、掌状に5〜9裂する。基部は浅い心形~切形。
裂片は長楕円状披針形で、先端は尾状に尖り、縁には細かく揃った鋸歯がある。
質はやや厚い洋紙質で、裏面の脈腋に毛がある。葉柄は長めで、その上面に溝はない。
花期は4〜5月、若枝の葉腋から複散房花序を出し、15~30個の花を付ける。同じ花序に
雄花と両性花が混じる。花は淡黄色~帯紅色で直径4~6mm、花弁5個、雄しべ8個で葯
は紫色。萼片は5個で、色は暗紅色。
果実は翼果で、葉の下に垂れ下がるように付く。分果は長さ2〜2.5cm、翼は鈍角に開く。
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