一関市弥栄地区の北で、高圧送電線が北上川を越える箇所があります。
その近くの林道を歩いていると、頭上に枝を伸ばしている木があって、赤い実が
ちらほら見えます。これはヤマボウシの実ですね。
未熟な実はイボイボが目立ちますが、この一つ一つが果実で、それが寄り集まって
直径1.5cmほどのボール状になっているところから、集合果と言うようです。
ヤマボウシの実は食べられます。
甘くやわらかな食感ですが、山の木の実に似合わずネットリしていて、積極的に食べ
ようという気にはなりません。慣れれば美味しいのかもしれませんけど。
桑の実のように食用となるので、ヤマグワと言う地域もあるようです。
二枚とも2015.8.28撮影
花はふつう1個の雌しべをもち、これが成熟して1個の果実となるので、単果と言います。
しかし1個の花に多数の雌しべが存在するものがあり、この場合、多数の雌しべから
1個の果実が形成されることが多く、これを集合果と言います。
イチゴやキイチゴ類がこれにあたります。
ヤマボウシの場合も集合果ですが、前述のものとは違って多数の花に由来して
いるので、多花性の集合果と言えるでしょう。
木の材としての利用ですが、堅牢なことから、カシの木のない地域ではその代替として
木槌や杵、水車の歯車などに利用されたようです。
2015.8.28撮影
ミズキ科ミズキ属の落葉広葉樹で、高さ15mほどの高木。
本州~九州に分布し、丘陵や山地の林内に自生、適度な湿り気を好むため、尾根筋
には少ないように思われる。
樹皮は暗赤褐色、老木では不規則にはがれ、まだら模様になる。
枝は横に水平に張り出し、樹皮は褐色~赤褐色で、皮目が多い。
葉は対生して枝先に集まり、葉身は長さ4~12cm、幅3~7cmの広楕円形。
先は鋭く尖り、基部は円形、縁に鋸歯はない。
花期は5~7月で、葉の展開後に開花する。
白い花びらのように見えるのは総苞片で、長さ3~8cmの長楕円状卵形。
総苞片の中心に、淡緑色の小さな花が20~30個密集してつく。
果実は集合果で、直径1~1.5cmの球形。核が1~5個入っていて、9~10月に赤く熟す。
果肉は甘く美味しいが、生食すると口中に種子と皮が残りざらつく。
味に少し癖があって、敬遠する向きもある。
その近くの林道を歩いていると、頭上に枝を伸ばしている木があって、赤い実が
ちらほら見えます。これはヤマボウシの実ですね。
未熟な実はイボイボが目立ちますが、この一つ一つが果実で、それが寄り集まって
直径1.5cmほどのボール状になっているところから、集合果と言うようです。
ヤマボウシの実は食べられます。
甘くやわらかな食感ですが、山の木の実に似合わずネットリしていて、積極的に食べ
ようという気にはなりません。慣れれば美味しいのかもしれませんけど。
桑の実のように食用となるので、ヤマグワと言う地域もあるようです。
二枚とも2015.8.28撮影
花はふつう1個の雌しべをもち、これが成熟して1個の果実となるので、単果と言います。
しかし1個の花に多数の雌しべが存在するものがあり、この場合、多数の雌しべから
1個の果実が形成されることが多く、これを集合果と言います。
イチゴやキイチゴ類がこれにあたります。
ヤマボウシの場合も集合果ですが、前述のものとは違って多数の花に由来して
いるので、多花性の集合果と言えるでしょう。
木の材としての利用ですが、堅牢なことから、カシの木のない地域ではその代替として
木槌や杵、水車の歯車などに利用されたようです。
2015.8.28撮影
ミズキ科ミズキ属の落葉広葉樹で、高さ15mほどの高木。
本州~九州に分布し、丘陵や山地の林内に自生、適度な湿り気を好むため、尾根筋
には少ないように思われる。
樹皮は暗赤褐色、老木では不規則にはがれ、まだら模様になる。
枝は横に水平に張り出し、樹皮は褐色~赤褐色で、皮目が多い。
葉は対生して枝先に集まり、葉身は長さ4~12cm、幅3~7cmの広楕円形。
先は鋭く尖り、基部は円形、縁に鋸歯はない。
花期は5~7月で、葉の展開後に開花する。
白い花びらのように見えるのは総苞片で、長さ3~8cmの長楕円状卵形。
総苞片の中心に、淡緑色の小さな花が20~30個密集してつく。
果実は集合果で、直径1~1.5cmの球形。核が1~5個入っていて、9~10月に赤く熟す。
果肉は甘く美味しいが、生食すると口中に種子と皮が残りざらつく。
味に少し癖があって、敬遠する向きもある。
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