里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

クマイチゴ つややかな赤い実

2017-03-27 | 日記
田束山北尾根の防火帯の林際に、真っ赤な木いちごの実が幾つか生っています。
実が大きくつややかですから、クマイチゴでしょうか。
立ち寄って確認すると、茎や枝が赤く丈もあるので、クマイチゴで間違いありません。
まだ小さい青い実や、幾分色付きかけた実など、熟し方に差がありますね。
ナワシロイチゴなども、一斉に熟すことがなく、二週間くらいは楽しめたように記憶して
おり、これら野生の木いちご類に共通する特徴なのかも知れません。




                             二枚とも2015.6.30撮影

赤く熟した実は甘くジューシーで、食感も軟らかいので、野生種の中では一級品です。
見つけると、摘み採って生で食べましたが、果実酒を作ったり、ジャムに加工する
人もいるようです。


                                 2015.6.30撮影

バラ科キイチゴ属の落葉広葉樹で、高さ1~2mの低木。
北海道~九州に分布し、日当たりの良い山地の林縁や、荒地などに自生する。
茎や枝は赤紫色で無毛、太く扁平なトゲが不規則に散生する。
葉は互生し、葉柄は長さ2~5cm、葉身は広卵形で長さ5~12cm、幅5~8cm、
3~5中裂し縁には不規則な重鋸歯がある。
質はやや厚く、葉裏の脈にもトゲがある。
5月初旬、直径1.5cmほどの白花を咲かせ、花びらは5弁。
直径1.5cmほどの果実を付け、6月下旬頃に暗赤色に熟し、甘く食べられる。
名の由来は熊が出没するような山中に生え、赤い実が熊の好物であることから。



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