里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

オグルマ 農道に群生 

2017-03-25 | 日記

過ごしやすい気候になりましたので、散歩を再開。
久しぶりですから少し遠出をと、郊外の農道を歩いてきました。
田んぼでは稲穂が黄金色に色付いて頭を垂れ、倒伏も無いようですから、
今年はきっと豊作でしょう。

三十分ほど農道を行くと、路肩に黄色い花が群れ咲いています。
近づくと、我家に咲いているカセンソウに似ていますね。
しゃがみ込んで観察すると、カセンソウよりは葉が大きく、花も一回り大きいようです。




                             二枚とも2015.8.25撮影

たぶんオグルマですね。カセンソウと同じキク科の植物で、開花時期も同じですから、
名前と花がこんがらがって紛らわしいのです。
オグルマは湿気を欲しがる植物のようで、農道の隣はU字溝化されていない水路で
すから、路肩は泥濘になっています。
群生していますから、根茎を横に這わせているのでしょうか。
一本引き抜いてみると、やはり白い根茎が横に這っていました。
これで子株を次々と増やして、群落を形成するのでしょう。


                                 2015.8.25撮影

キク科 オグルマ属の多年草で、北海道~九州 に分布する。
湿地周辺や、田んぼの畦、耕作放棄田などに自生し、草丈は30~60cm。
根茎を横走させ、しばしば群生する。
茎はやや細く毛が密生し、上部の葉腋から側枝を出す。
根生葉は花時には枯れている。茎葉は広披針形で長さ5~10cm、幅1~3cm。
質柔らかく、先端は長く尖り、基部は茎を抱く。
葉裏には白い毛が密生し、葉脈がくっきりと隆起、腺点が疎らにある。
花期は7~10月で、茎頂に直径3~4cmの、黄色の頭花を1個ずつ付ける。
頭花の中心部は両性の筒状花、縁は雌性の舌状花からなり、多数密生する。
痩果は長さ1~1.5mmの円柱形で毛がある。冠毛は長さ5mmほど。



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