里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ノキシノブ 樹幹に着生

2019-02-28 | 日記
気仙沼市本吉町山田地区、馬籠川の中流には岩場が続いて峡谷のようになった箇所があり、
その左岸を開削して細い市道が通っています。
これを上がって行くと、峡谷側に幹を傾けた大木が何本かあって、その内の一本に常緑羊歯
のノキシノブが着生しています。岩壁に着生しているのはよく見ますが、樹幹に着生している
のは珍しく、それに高い位置にある場合が多いですからね。
この木は崖の中段から生えているので、道路からは撮りやすいのです。




                             二枚とも2019.2.21撮影

苔や羊歯は空中湿度の高い場所が好きですから、峡谷沿いの岩壁を探すと、何箇所かに着生
していました。群生はしていませんが、岩の窪みや割目に点在していますね。

ノキシノブの全草を採取し、これを陰干したものを生薬名で瓦韋(がい)といいます。
細かく刻んで、煎じたものを服用すると、利尿、止血、解熱、消炎などの効果があることから、
膀胱炎、神経痛、リウマチ、婦人病などに用いられたようです。


                                 2019.2.21撮影

ノキシノブは2018年の3月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下の青字をクリックして参照願います。
ノキシノブ 大籠の岩壁


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