里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ハリギリ 深裂する樹皮

2019-03-02 | 日記
気仙沼市本吉町山田地区西部、なだらかな丘陵地に広がる牧草地に立つと、西に大木の
混じった雑木林が望めます。これを上っていくと、岩手県境でもある尾根筋が南北に延びて
いるので、これを辿って一関市藤沢町大籠地区に下ることにします。
道らしい道は無いものの、冬枯れの今は林内の見通しが良いので、地形図を読みながら尾根
から尾根へ歩き繋いでいくことになります。

なだらかな尾根を上っていくと、ちょっとした大木が聳えていて、その幹にはマツ肌のような
深い縦溝が刻まれています。周囲の林床を見渡すと、掌状の大きな落葉が散り敷かれています。
これらはハリギリの落葉ですから、そこに聳えている大木はハリギリということになります。




                             二枚とも2019.2.27撮影

ハリギリの樹皮は厚いコルク質のため、幹が太るとともに縦に深く裂けてきます。
幼木のうちはトゲの多い木なのですが、成長とともにコルク層に埋もれてしまうかのように
無くなってしまいます。
その過渡期のような中径木を見つけたので、撮ってみました。
トゲは先端部を残すのみで、付け根はコルク層が発達して大きなイボ状になっています。
年を経てさらに幹が太ると、トゲはコルク層に埋没してしまうのでしょうね。




                             二枚とも2019.2.27撮影

ハリギリは2016年の11月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下の青字をクリックして参照願います。
ハリギリの黄葉




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