栗原市栗駒町沼倉地区の、川沿いの林道端にオニシモツケが群生していて、ちょうど
白い泡のような花が咲いていました。ここは急斜面の下で、あちこちに湧水があるのか
砂利に水が浸み出していて、湿り気を好むフキやウワバミソウも群生していました。
群生地は落葉樹林内ですから林道幅分しか空が見えず、木洩れ日程度の日射ししかありません。
そのせいか草丈が70~80cmしかなく、この種としては小振りな方ですね。
三枚とも2017.6.27撮影
バラ科シモツケソウ属の多年草で、北海道~中部地方以北の本州に分布する。
深山~亜高山帯の、沢沿いや湿地などの湿った場所に自生し、多雪地域により多く自生する。
同じ属のシモツケソウ(関東以西に分布)に比べて大型なので、オニが付けられた。
茎は稜があって分枝し、草丈は0.8~2m。
葉は互生し、奇数羽状複葉で頂小葉は大きく、長さ15~25cm、掌状に5裂する。
長い葉柄があり、基部に耳状の托葉がある。
花期は6~8月で、茎頂に散房花序を出し、直径7mmほどの小さな花を多数付ける。
花色はふつう白色だが、まれに淡紅色もある。花弁と萼片は4~5個、雄しべは花弁より長く、
多数付く。雄しべは開花するとすぐ脱落する。雌しべは1個。
果実は扁平な痩果で、縁に長毛がある。
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