里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

アカメガシワ 網目模様の樹皮

2019-02-20 | 日記
東松島市上下堤地区南部、丘陵上の尾根筋を東へ下っていると、灰褐色の樹皮に縦の裂目
が入った木があちこちに生えています。目通り位置の直径が15cmほどの木で、よく見ると
裂目の底が黄褐色になっていますから、樹種を同定する際のヒントになるかも知れません。
同様の木が見える範囲内だけでも6~7本あるので、群生する傾向がありそうです。

さらに東へ下っていくと、樹皮が網目模様になった木がそびえていて、こちらは目通り直径
が25cmくらいはありそうです。幹を見上げると、細くなったあたりから樹皮が縦の裂目に
変わっていますから、先に観察した木と同じ樹種と思われます。
樹齢を重ねるとともに、縦目が網目模様に変わるのでしょうね。




                             二枚とも2019.2.14撮影

樹木図鑑の「樹皮による見分け」を見ると、「深・浅裂」の分類にアカメガシワが収載され
ていて、解説を読むと私の写真の木と合致します。アカメガシワは今までも黄葉、花穂、果実
と何度も観察していたのに、樹皮を見ていなかったとは情けない話です・・

アカメガシワの根は地下深くまで伸びることはなく、横方向に広く張り巡らされます。
そして日当たりの良い場所があると、そこに芽を出して増殖するようで、これを「根萌芽」
というようです。特に親木が日照を得られなくなったり、伐採されたりすると、たくさんの
根萌芽が生じるようです。この尾根筋でも、かつて親木が伐採されたのかも知れませんね。


                                 2019.2.14撮影

アカメガシワは2016年の11月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下の青字をクリックして参照願います。
アカメガシワの黄葉



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