東松島市上下堤地区南部、丘陵地の狭間の農道を上がって行くと、堤があって道はそこで
行き止まりになっています。東側の狭間へ移るには尾根を越えるのが最短ルートになりま
すが、道がありません。見上げる斜面はモミの混じった雑木林で、幸い笹竹が少ないので、
さほど労せずに尾根を越えられそうです。
尾根を登りつめ、なだらかな頂稜を東へ歩いていくと、いぼ状の皮目が目立つ木が何本か
生えています。見上げると太枝は少なく、細枝もやや疎らで先端が反り上がっています。
これはコシアブラの木で、尾根筋や明るい松林内に多いように思われます。
二枚とも2019.2.14撮影
コシアブラの材は白く、木目が細かく光沢があるので、木地玩具や細工物などに利用されます。
米沢市の笹野一刀彫は、この材で作られています。
春が遅い東北地方では、春の彼岸に仏壇やお墓に花を供えることが困難なため、削り花、或いは
彼岸花と称する造花を供えました。
これは小刀や専用の刃物を用いて、コシアブラの木を菊の花びらのように削り出したものです。
これを赤や黄色、淡紅色など、地方ごとの好みで彩色しています。
〈湯滝の宿西屋 笹野花より〉
2019.2.14撮影
コシアブラは2016年の11月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下の青字をクリックして参照願います。
コシアブラの黄葉
行き止まりになっています。東側の狭間へ移るには尾根を越えるのが最短ルートになりま
すが、道がありません。見上げる斜面はモミの混じった雑木林で、幸い笹竹が少ないので、
さほど労せずに尾根を越えられそうです。
尾根を登りつめ、なだらかな頂稜を東へ歩いていくと、いぼ状の皮目が目立つ木が何本か
生えています。見上げると太枝は少なく、細枝もやや疎らで先端が反り上がっています。
これはコシアブラの木で、尾根筋や明るい松林内に多いように思われます。
二枚とも2019.2.14撮影
コシアブラの材は白く、木目が細かく光沢があるので、木地玩具や細工物などに利用されます。
米沢市の笹野一刀彫は、この材で作られています。
春が遅い東北地方では、春の彼岸に仏壇やお墓に花を供えることが困難なため、削り花、或いは
彼岸花と称する造花を供えました。
これは小刀や専用の刃物を用いて、コシアブラの木を菊の花びらのように削り出したものです。
これを赤や黄色、淡紅色など、地方ごとの好みで彩色しています。
〈湯滝の宿西屋 笹野花より〉
2019.2.14撮影
コシアブラは2016年の11月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下の青字をクリックして参照願います。
コシアブラの黄葉
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