里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ゲッケイジュの花芽

2019-01-01 | 日記
寒さで雪が解けないので、しばらく山へ行っていません。
仕方ないので、散歩の途中で見かけた、常緑樹を取り上げようと思います。

町の東南部、ある民家の側庭に以前から気になる常緑樹があって、冬のうちから花芽を付け
ているのですが、何の木か調べずに放置していました。ちょうど良い機会ですから、葉や
花芽を撮影し、樹種を特定したいと思います。
以前スポーツ番組で見た、勝者が頭に載せる月桂冠の葉に似ているような気がするので、先ず
はこれとの比較ですね。




                             二枚とも2018.12.31撮影

帰宅後にグーグルで「ゲッケイジュ 常緑」と検索すると、たくさんの記事がヒットしました。
掲載されている写真と見比べると、ゲッケイジュで間違いないようです。
黄色い花が咲くようで、クスノキ科のシロダモの花に似ています。
漢字表記すると「月桂樹」で、料理のスパイスとしてよく登場するローリエのことなんですね。
ただ料理で使う場合は、生葉だと苦味が強く香りが弱いため、乾燥させたものを使うそうです。


                                 2018.12.31撮影


〈ガーデニングの図鑑 ゲッケイジュの育て方より〉

クスノキ科ゲッケイジュ属の常緑広葉樹で、樹高15mほどの高木。雌雄別株。
原産地はヨーロッパの地中海沿岸で、我国へは明治39年にフランスから渡来した。
古代ギリシャでは競技の勝者に月桂樹の葉で作った冠(月桂冠)を贈る習慣があった。
これが今日まで伝わり、現代でも月桂樹は勝利、栄誉を示す記念樹となっている。
樹皮は灰色で皮目が多い。新枝は緑色で、紫褐色を帯びる。
葉は互生。葉身は長楕円形〜狭楕円形で長さ7〜9cm、先端は尖り、基部はくさび形。
かたい革質で、ふちは波打つ。葉柄は1cm以下で、赤褐色を帯びる。
花期は4月、葉腋に淡黄色の小さな花が集まって咲く。花被片は4個、雄花は長さ3.5mmほ
どの楕円形、雌花はこれよりやや小さい。雄花の雄しべは8〜12個。雌花には雌しべ1個と
仮雄しべが4個ある。雄花の内側の雄しべと雌花の仮雄しべの内側に黄色の腺体が付く。
果実は楕円形の液果で長さ10mmほど。暗紫色に熟し、大きな種子が1個だけ入っている。




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