里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

コタニワタリの群生地

2017-03-19 | 日記
南部北上山地には、中生代の硬く安定した堆積岩が広く分布しているため、ガレ場が
少なく、湧き水も少ない印象があります。
そのためか、湿潤な環境を好むコタニワタリなどは殆ど見かけません。
稀に見つけても一株二株ですから、記事にするのをためらうほどです。

南三陸町の山中を歩いていて、奇跡的にコタニワタリの群生地を発見しました。
そこは山裾で、支尾根と沢が接するような地形になっています。




                             二枚とも2016.1.22撮影

岩質は黒色頁岩で、多くは安定した岩盤になっているのですが、支尾根の突端は
風化が進んで脆くなっていたのでしょう。
南三陸町や登米市の横山地区を豪雨が襲ったのは7~8年前だったか、たぶんその
際に尾根の上部から崩落したのでしょうね。
幅、高さともに10mほどの範囲が崩れて、林道脇に堆積してガレ場のようになっています。
南側は杉の大木が連なって陽射しを遮っていますから、湿潤な崖地やガレ場を好む
コタニワタリにとっては絶好の生育環境が得られ、群生地が形成されたのでしょう。




                             二枚とも2016.1.22撮影

チャセンシダ科チャセンシダ属の常緑性羊歯植物で、北海道~九州に分布する。
山地の沢沿いの斜面や、湿った崖地・石垣などに自生し、草丈は20~50cm。
根茎は短く斜上、葉を叢生する。
葉柄は長さ5~15cm、黄緑色~緑褐色、線状披針形で淡褐色の鱗片がやや密に付く。
葉身は単葉で披針形、鋭頭~鋭尖頭、長さ15~40cm、幅1.5~6cm、下部はやや狭くなり、
基部は心形、両側に耳片をつくる。葉表は光沢のある濃緑色で、やや多肉質。
縁に鋸歯はないがやや波打つ。
ソーラス(胞子嚢群)は線形で長さ4~18mm、中肋に直角に近い広い角度で付く。


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