登米市東和町米川地区南部、二股川沿いの国道を走行していると、土手やガードレールに
絡むかのように青紫色の花が群れ咲いています。時季からしてクサフジと思われます。
道路沿いに延々と咲いているので観察したいのですが、土手上の一本道なので車を停める
場所がありません。ようやく河川敷へ下る作業道を見つけ、そこに車を入れて周囲を見渡す
と、河川敷や土手に広く群生しています。異様なまでの群生ですから、在来種のクサフジで
はなく、よく似た外来種が入り込んで、この辺りで繁殖しているのかも知れません。
二枚とも2020.6.4撮影
植物図鑑等で調べると、在来のクサフジの他に、ビロードクサフジとナヨクサフジという
二種の外来種があって、家畜の飼料や緑肥として栽培されたり、それが野に逸出して河川
敷や土手、空地や道端で野生化しているようです。
植物図鑑やネット記事で三種の違いを把握した上で、種の同定をしたいと思います。
花を観察すると筒部が長いので、外来種のビロードクサフジかナヨクサフジと思われます。
ビロードクサフジは茎や花軸に長い軟毛が目立つようですが、私の写真で確認すると、
それらしい長毛は見られません。そうすると、写真の植物はナヨクサフジということにな
ります。名の由来は、在来のクサフジよりも茎が細く、ナヨナヨした印象がある事から。
二枚とも2020.6.4撮影
マメ科ソラマメ属のつる性1年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物。飼料や緑肥として移入
されて各地で栽培され、それが野に逸出して現在では本州〜沖縄にかけて分布している。
河川敷や道端に生えて、しばしば群生する。
全体無毛~軟毛が散生する。茎には稜があり、よく分岐して他物に絡んで広がり、長さ
2mほどになる。葉は互生し、羽状複葉で6~12対の小葉が付き、頂片は巻きひげとなる。
小葉は狭楕円形で長さ1~3cm。葉柄の基部付近に不定形の托葉が互生する。
花期は5~8月、葉腋から長さ10cmほどの総状花序を出し、10~30個の花を一方向に
偏って穂状に斜上させる。花は青紫色の蝶形花で長さ1.5cmほど。左右相称の離弁花冠で、
旗弁1枚、舟弁(竜骨弁)2枚、翼弁2枚の計5弁で構成される。舟弁は時間経過と共に白色
化する。萼筒はほぼ無毛で柄が下側につく。
果実は豆果で、鞘は狭長楕円形で長さ2~3cm。若い内は扁平で熟すと膨らむ。
種子は直径4~5mmの球形で、鞘内に3~6個程が入る。
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