里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

チチコグサの根生葉

2017-03-19 | 日記

松島町手樽地区の、丘陵地の狭間にある水田の畦道を歩いていると、枯草の間に
小さな緑白色のロゼット葉が、あちこちに見えます。
しゃがみ込んで観察すると、チチコグサのようです。


                               2017.3.10撮影

最近はよく似た、チチコグサモドキ、ウラジロチチコグサなどの外来種も見られる
ようですが、これらのロゼット葉は先端が幅広のへら形なので、線状披針形のチチコグサ
とは容易に識別できるでしょう。


                               2017.3.10撮影

キク科チチコグサ属の多年草で、日本全土に分布する。
畑地や道端、芝地などに自生し、草丈は10~30cm。
ロゼット状の根生葉で越冬し、春先に匍匐枝を伸ばして横に広がる。
茎は細く、曲がってしまうことが多く、綿毛がある。根生葉は花期にも残り、長さ2.5~10㎝の
線状披針形。葉の表裏に綿毛が密生する。葉表の毛の量は多いものと少ないものがある。
茎葉は線形で2~4個、上部ほど小さい。
花期は5~10月で、頭花は花序の柄が短く、茎の先に頭状に丸く固まってつく。
披針形の苞葉が、花序の下に接して放射状に3~4個つく。頭花の中央部は数個の両性花、
周囲には多数の雌花が並び、ともに結実する。花冠は先が紅紫色を帯び、葯は黄色。
総苞は細長い。総苞片は膜質、若いときは紅紫色~淡褐色、後に褐色を帯び、先は鈍形。
痩果は長く、長さ0.8~1.0㎜、表面に乳頭状突起があり、長さ3㎜ほどの冠毛が1列につく。



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