里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

フランスギクの根生葉

2022-01-01 | 日記

登米市東和町、山裾を流れる小河川沿いの集落道を下っていると、道路法面にたくさんの
キク科植物の根生葉が群生しています。法面を少し下って観察すると、外来種のフランス
ギクの根生葉のように見えますが、確証はありません。
一帯を探すと一本だけ花茎が立っていて、意外にもその頭花中央の筒状花の部分だけが残
されています。これはフランスギクのものでしょうね。

                             二枚とも2021.12.23撮影

帰宅後、植物図鑑でフランスギクの根生葉の特徴を確認すると、根生葉はさじ形で有柄、
長さが6~9cm、鋸歯縁で越冬するとあります。
特徴も一致するので、フランスギクの根生葉で間違いないでしょう。

フランスギクはその名のようにヨーロッパ原産の帰化植物で、江戸時代末期に観賞用に持
ち込まれたようです。花壇などに植栽されますが、野に逸出して道路法面や土手、河川敷
などに広く野化しています。

                             二枚とも2021.12.23撮影

キク科フランスギク属の多年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物。草丈は30~80cm。
かっては庭や花壇に栽培されたが、現在では各地の道路端や土手などに野生化している。
根生葉はロゼット状に展開し、越冬する。葉は長倒卵形で長さ6~9cm、葉縁には円い
鋸歯がある。葉表は濃緑色で粗い毛が生え、やや光沢がある。
茎は基部近くでまばらに分枝し、稜があって無毛または粗い毛が生える。
茎葉は無柄で互生し、長楕円形~へら形で縁は粗い鋸歯があり、基部は茎を抱く。
花期は5~6月、茎の先に直径5cmほどの頭花を単生する。総苞は半球形、総苞片は披針
形~広線形で3~4列に並ぶ。中心部は緑色で辺縁部は膜質、その境は黒く縁取られる。
頭花は中心の黄色い筒状花と、周辺の白色の舌状花からなる。舌状花は白色で雌性、花冠
の先は浅い2~3歯がある。筒状花は黄色で両性、先は5裂する。
痩果は黒色で長さ2mmほど、10条の白いひれ状の隆起線がある。
冠毛は合着して皿形の突起となる。

 



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3 コメント

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特集ご協力のお願い (りらく編集部)
2022-01-05 17:54:49
コメント失礼いたします。
仙台発・大人の情報誌りらく編集部の者ですが、ブログを大変興味深く拝見いたしました。弊誌の特集制作にご協力いただけませんでしょうか。メールフォームが見つからず、大変恐れ入りますがinfo@riraku-sendai.co.jpまでご連絡いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。
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りらくに返信 (グミ)
2022-01-07 08:48:52
りらくさん、コメントありがとうございます。青字をクリックして返信しようと思ったのですが、何故か返信できませんでした。

ごめんなさいね。
返信する
りらく編集部です (りらく編集部)
2022-01-12 14:32:34
そうでしたか、それではお手数ですが編集部にお電話いただくことは可能でしょうか。022-266-9453です。よろしくお願いいたします。
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