登米市東和町、山中の林道を下って行くと、杉林を抜けて明るい雑木林の中を下るように
なります。右手にはなだらかな尾根が林道に並行していて、笹や灌木が少なく傾斜もゆる
く楽に歩けそうなので、ちょこっと登ってみましょう。
斜面は松の混じった明るい雑木林で、あちこちにシュンランが生えているので、早春に歩
けばたくさんの花を観察できるでしょう。
尾根の高みまで行くと、黒い塊が2~3ヶ所に盛られています。これはタヌキのため糞で
すね。しっかり糞の形が残っているのは新しいもので、崩れているのは古いものでしょう。
三枚とも2021.12.23撮影
しゃがみこんで糞を観察すると、何かの種がたくさん含まれています。
赤茶色の円盤状で直径が4~5mm、厚みが1~2mmですからケンポナシの種ですね。
ケンポナシは果柄が肥大して、晩秋には熟して食べられ、梨のような味がすると言われて
います。これをタヌキやクマが食べ、果柄は消化され、付いていた種子は未消化で排泄さ
れます。近くを歩き回ってケンポナシの木を探してみましたが、1本も見つけることがで
きませんでした。タヌキの行動範囲は平均3~4km²あると言われていますから、近くに
生えていなくても探し廻って食べているのでしょう。
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