気仙沼市本吉町山田地区の、沢沿いの林道を上がっていくと、道端にヤマハッカ
の花が点々と、或いは何本もかたまって咲いています。薄暗い山陰や、日当たりの良い
伐採跡地でも咲いていますから、日照に対してのこだわりは少ないようです。
山手の道端や耕作地周辺にも咲いていますし、ごくありふれた野草です。
名の由来は、山に咲き、ハッカに似ているのでヤマハッカと名付けらましたが、
同じシソ科ながらハッカとは別属で、ハッカのような香気はありません。
三枚とも2017.9.30撮影
シソ科ヤマハッカ属の多年草で、北海道〜九州に分布シ、草丈は0.4〜1m。
山地の林淵や草地、耕作地周辺や道端など、ふつうに生えている。
茎は木質化した地下茎から直立して、上部で多くの枝を分ける。横断面は4稜形で
稜には下向きの毛がある。
葉は対生し、葉身は広卵形で長さ3〜6cm、基部は細くなって柄の翼に続く。
縁には粗い鋸歯があり、葉の裏面の脈上や表面には毛がある。
花期は9〜10月で、枝先に細長い花穂を出し、青紫色の小さな唇形花を疎らに付ける。
花冠は長さ7〜9mm、上唇は4裂して立ち上がり、中央部には紫色の斑紋がある。
下唇は2裂して前方へ突き出し、縁は内側に巻く。雄しべ4個と雌しべは下唇の中に
包まれる。萼はほぼ等しく5裂する。果実は4分果。
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