南三陸町戸倉地区南西部にある、同町の最高峰へ登るべく登山道を歩いていると、
花色の濃いタチツボスミレらしきスミレを見つけました。
タチツボスミレの花色は淡い紫色~水色ですが、このスミレは濃い目の紫色ですし、
花を覗き込むと、中心部が白く抜けています。
何年か見ていませんでしたが、これはニオイタチツボスミレですね。
二枚とも2017.5.19撮影
宮城県北における、ニオイタチツボスミレの花期は5月初旬なのに、今頃咲いているのは
標高300mほどの地点ということと、杉林の縁であまり日照が得られないからと推測されます。
それを裏付けるかのように、日当たりの良いポイントの株は、既に花が終わっていました。
ニオイタチツボスミレを漢字表記すると「匂立坪菫」となります。
花に芳香があることから命名されたようですが、今回の撮影では気付きませんでした。
開花直後の新鮮なうちに嗅がないと、判らないのかも知れませんね。
2017.5.19撮影
スミレ科スミレ属の多年草で、日本全土に分布し、草丈は10~15cm。
日当たりの良い草地、山地の路傍や林縁などに自生し、やや乾燥地を好む。
地上茎のあるスミレだが、花の咲き始めの頃は茎が目立たない。
根生葉は円形や卵形で長さ1.5~3cm 先端は鈍頭、基部は心形。やがて茎を形成して立ち
上がり、茎葉は三角状狭卵形。葉柄や葉の両面に毛がある。
花期は4~5月で、花径は1.5~2cm、花色は濃紫色~紫紅色、花弁が丸くて重なる部分が多い。
中心部の白い部分が大きめで、唇弁のそれには紫条がくっきり入る。側弁基部に毛はない。
距は太い円筒形でタチツボスミレより短め。花柄に白い短毛が密生する。托葉は裂け方が深い。
果実は三角柱状の楕円体で長さ6~9mm、3裂して種子を散布する。
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