里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

アブラチャン 矢作の廃線脇

2018-04-15 | 日記

陸前高田市矢作町の南部、山の中腹にかつての大船渡線が廃線として残されています。
一昨年の10月にこれを踏査した際、アブラチャンが線路脇に群生している場所があった
ので、そろそろ花が咲く頃と見当を付けて訪れてみました。

下の県道脇に車を置き、かつての保線作業用の階段を登ってから、アブラチャンが群生
していた線路脇の小平坦地に向かいます。
線路敷にはヤマハンノキやカラマツ、ノイバラなどの幼木がたくさん生えていますが、
まだ歩く妨げにはなりません。夏草が茂ってくると、けっこう邪魔になりますけどね。




                             二枚とも2018.4.13撮影

ほんの数分歩くと、特徴のあるアブラチャンの株立樹形が見つかりました。
一つの株から5~10本の幹が株立になっていて、大株になると20本もの幹が叢生しています。
樹皮はなめらか、色は暗めの灰褐色、白っぽい点状の皮目がたくさんあります。
一番の決め手は樹香で、小枝を手折ると、揮発性の精油の香りが強く漂います。

開花の早い遅いは、木によってバラツキが大きいですね。
大木近くの木は遅く、日当たり良好な場所の木は早い傾向があるようです。
アブラチャンは低木に分類されるものの、4~5mの高さで咲いていれば容易には撮れません。
やや小ぶりの木を探して、ようやく撮ることができました。






                             三枚とも2018.4.13撮影

アブラチャンは2015年の8月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下の青字をクリックして参照願います。
精油分の多いアブラチャン



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