登米市東和町錦織の嵯峨立地区北西部、小河川中流部にあるダムから、車道を下流側へ
下って行くと、山側法面につる植物が茂っていて、花穂なのか、或いは果穂かも知れま
せんが、上向きにたくさん立てています。オオツルイタドリか、その仲間でしょう。
花穂の長さはまちまちですが、6~7cmのものが多いですね。花は花穂先端の数個だけ
で、他はすでに果実になっています。
周辺を見回すと、あちこちにこのつるが絡んでいて、特に道路右手の南向きの斜面では
大群落を形成しています。幅15m X 縦5mほどの範囲につるが蔓延っていて、無数の花穂
を立てています。
二枚とも2020.10.1撮影
よく似たつる植物にはツルドクダミ、ツルタデ、オオツルイタドリ、ソバカズラがあるの
で「野草図鑑 つる植物の巻」で各部の特徴を照合しました。
葉の基部が心形になっていること、果実を包むガクのヒレが次第に細くなって軸に繋がっ
ていることから、オオツルイタドリと同定しました。
オオツルイタドリは、よく見ると南向きの斜面全体を覆うクズの上に蔓延っています。
クズはつる植物の中では最も繁殖力旺盛な植物ですが、花期を過ぎるとつるの伸びが止ま
るのに対し、オオツルイタドリはその後につるを伸ばすため、クズを覆うようになったも
のと推測されます。今もまだ、つるや花穂を伸ばしているように見えます。
二枚とも2020.10.1撮影
オオツルイタドリは2016年の9月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下の青字をクリックして参照願います。
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