南三陸町北部、集落道から分かれて細い農道を行くと、周囲には荒れた耕作放棄地が広が
っているもののの、所々に耕作中の畑もあります。農道の終点らしき場所まで行くと、林
縁に何かの低木が濃密な藪をなしています。
藪はトゲの生えた低木や小高木からなっていて、その枝にはサンショウのような果実が残
されています。トゲを見ると二個が対になっているのでやはりサンショウかとも思いまし
たが、トゲの元が極端に太くなっているので仲間の別種かも知れません。
二枚とも2022.2.12撮影
周囲を踏査すると林内にも同種と思しき若木が生えていて、中には緑葉が付いたままの枝
も残っています。葉を見ると奇数羽状複葉で葉軸に翼がありますから、フユザンショウで
すね。ようやくフユザンショウの母樹を見つけることができました。
常緑樹とされますが、北の地では葉を落として冬を越すのでしょう。
私が踏査した範囲内にはフユザンショウの藪が3ヶ所ほどあり、他にもあちこちに若木が
散生しています。一帯の林は平坦地に広がっていて、あちこちに小さな段差もありますか
ら、かつては耕作地だったものと推測されます。
二枚とも2022.2.12撮影
フユザンショウは2016年の10月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下のURLをクリックして参照願います。
https://blog.goo.ne.jp/snobo045/e/e4de39e4041709a06cdf4b1089f8f2b4
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