南三陸町歌津地区、細い農道から分かれて荒れた作業道を海側へ入って行くと、やがて作
業道の道形もあやふやになります。その先は不確かな獣道のようになりますが、木々の下
枝を潜り、灌木をかき分けて海岸を目指します。
木々を透かして海が見える辺りで、林床に丈の低い常緑広葉樹が茂っています。
その葉は厚いなめし革のような質感で、周囲を見回すと赤い実が残っている株もあります
から、ミヤマシキミでしょうね。
二枚とも2022.2.12撮影
ミヤマシキミは松島町辺りの丘陵地ではよく見かける樹種ですが、ここより北ではあまり
見かけなくなります。南三陸町では南部の戸倉地区に何箇所か自生地があるものの、北部
の歌津地区では自生を確認できていませんでした。
今回見つけた自生地は私が踏査したエリアでは最も北にあり、丈が10cmほどの幼木や、
枝が数本分枝した小株などが多数生えていますから、今も群落を広げつつあるようです。
二枚とも2022.2.12撮影
ミヤマシキミは2016年の2月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下のURLをクリックして参照願います。
https://blog.goo.ne.jp/snobo045/e/e45dff0112d36ea0ff69517b057eba51
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