そろそろ

路上音楽情報紙『ダダ』編集発行人・青柳文信のブログ

極私的ギルドギターの指摘。1月に100本を弾いて思うのは・・。

2009-05-12 21:20:48 | お茶の水博士と歩く楽器街


 新しいギルドが欲しくて、欲しくて、1か月に70年代中期以降を100本
以上を弾き倒した。てんで、今、思う事をちょいと。

 ギルドくさい音って何だろう。弾いて誰でも共通に感じるのは、あの「純
正ケースの重さ」「演奏中にヘッドが重いために両毛を上げるとネックが
ズルと下がる事」(伝わるかな?これは、ドレッドだけでなく小さいフォーク
タイプのものもそう。だって、あの大きなヘッドにグローバみたいな重いペ
グをつけてればさぁ。笑)。

 でも、音については一定の理解が難しい。実際の楽器を弾きながら話す
とすぐ伝わるのだけれど。よく言われるのは「硬い音」。「マーチンなんかに
比べるとちょっと荒れた所がある」。「低音にシコリがある」。「ジャリと前に
出る音」・・・。そのどれもに思い当たる所はある。だけれど、低音の堅さや
しこりが、音の特徴としてあげられるのはどうか。

 確かに、いくつものギルドのギターを弾いていると、そういう個体が多い。
だけれど、それを特徴とかギルドの「よい部分」としていいものか。20本、
30本と弾くうちに出会う私が「あたり」と思う1本は、そんな感じではない。
気持ちよく低音部もストレスなく甘さを持って抜ける。

 ただし、この音が「私にとってのあたりの音」なのか、「あたりのギルドの
音」かまでは、まだからない。「猛者」達の意見を聞いて機会があったら報
告したい。まぁ、ギルドというブランドに思い入れがあるから、こんな考察が
楽しいのだけれど、結局は、買ったギターが自分にとってよい音であれ
ば、それが「王道と形容したくなるギルドの音」であろうとなかろうと関係な
いのだけれどね(笑)。でも、考えてしまうのよ。クレイジー!

                路上音楽情報紙「ダダ」編集発行人・青柳文信