ここにきてくれるような人は、もう何度となくジャニス
の「サマータイム」を聴いてきたはず。
私があの曲でイメージするのは、今となっては世
界的な大金持ちのミック・ジャガーさんが行く高級
リゾート地でも、きれいなニューヨークのオフィスビル
の夏ではない。どん詰まりの古い雑居ビルの夏。
私がこの曲を何度聴いたのは、文京区白山1丁
目に住んでいた大学1年の頃。あの一帯は、夏に
なると二駅も離れた神田川の湿気でムンムンして
くる。今日、文京区の春日に仕事で行った。そこは、
もうあの頃と同じいやらしい湿気で一杯の空気。
もうすぐ夏がくる。ジャニスを思い出す夏もよいけ
れど、今年は、もうちょっとジャジーにバカンスを楽し
むような夏にしたいなぁってねぇ。
路上音楽情報紙「ダダ」編集発行人・青柳文信
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