そろそろ

路上音楽情報紙『ダダ』編集発行人・青柳文信のブログ

あのプロのミュージシャンは、アコギを知らないんだね~。トホホ。

2022-11-23 19:49:00 | お茶の水博士と歩く楽器街
変わった形、他の人がなかなか持っていない
ようなモデルが好きなのだ。

だから、店員さんが忙しく接客をされていない時は、
お願いをして試奏をさせてもらう。
今日、足を運んだギター屋では写真の2台が
気になった。

黒のモデルは日本の有名なプロのミュージシャンの
モデルということなのだが、
どうやらアコースティックギターのことが
わかっていない方なのだと思った。

恐らく、最高によい材を使った楽器なのだけれど、
ラッカーで黒に仕上げたせいで塗装が
厚くなったために鳴りが抑えられて
しまっていた。

マーチンの黒のギターはピアノみたくて
かっこよいのだが、ラッカーを厚く吹かなければ
ならないのでなかなか鳴りのよいギターに
仕上げるのは難しいのだ。

ナチュラルの方は、バーチ材の特性を
生かしたギターということらしい。

恐らく、マーチン社はエレアコでの使用を
想定して作ったのだろうが、
ピックアップは敢えて外された状態。
元のようにエレアコに戻して、
バンドのサウンドの中で使ったら、
立ちが良いだけでなく面白いキャラクターの
サウンドを出力すると思われた。

それぞれの楽器は、決して安いものではない。
お金を出した人が欲しい音を出すために、
工夫をすることに口を
出すつもりはない。

ただ、再度、中古として店頭に並んだ時、
「前のオーナーは、楽器を知らねぇヤツだな」と
思われるのは恥ずかしい。
まあ、おかげで2つの楽器は、
両方ともリーズナブルな価格で店頭にあった。
次に手に入れる人は、おいしい思いをするのだろう。

ただ、青柳さんにとっては、今一歩、
波長を合わせることが難しい2人であった。
カッタウェイだし、見たくれは最高なのだけれどね〜。

路上音楽情報紙『ダダ』編集発行人・青柳文信