熊谷が終ったのが、夜の11時。「このまま帰るのもな」と、
大宮に寄って中野唖蝉坊さんの演奏を見る(前作、『路上ラ
イブを楽しむ本』ではほとんど登場していないけれど、前々作、
『路上音楽』に登場)。
さすがなのだ。よいミュージシャンは、言葉でなく曲で多く
を語る。交わした言葉は、曲間の二言、三言と、セッションで
1曲。しかし、彼が今、どんな角度で世の中を見て、何を思っ
ているか多言を持って聞かされた気がする。ルーツミュージ
ックに酔っばらって、ノリだけの音楽をつくり、わかったような
英語の歌詞を歌う軽薄な奴らとは、ものがまったく違うのだ。
路上音楽情報紙「ダダ」編集発行人・青柳文信
http://pub.ne.jp/solo_solo/
青柳文信著「路上ライブを楽しむ本」読書直前ワクワク紹介
「持つべきは、ヒッピーな友達だ。サンキュー、13号倉庫!!」
http://www.stickam.jp/video/179719778
追記・中野さんは、ライブハウス、『アピア』での活動に一区
切りをつけてから、ほとんど大宮の路上のみで演奏活動を
展開している。道でここまで文学的な演奏をするのって、極
めて異質。最高に楽しめるのだ。
追記2・前作、『路上音楽』を出版してくれたマガジンファイブ
の社長の菅野邦明さんが、「路上音楽の面白みは歌とは到
底、関係のない看板の前で歌う事」と言っていた。なるほど
ね。熱演する中野さんの背景にある「骨盤」の文字がおかし
い(笑)。
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