ワシントン州はアメリカの西海岸の北の端にあります。
イチローがいるシアトルがある州、といったほうが早いでしょうか?
シアトルは雨の街ですが、そこから内陸に入るとカスケード山脈が雨をせき止めるかの様に立ちはだかっています。
お蔭で内陸部分=コロンビアヴァレーは年間降雨量が極端に少ないブドウ生育に向いた土地、ということになります。
緯度はフランスの優良産地と並ぶ位置にあります。よって日射はゆっくりと降り注ぎます。
雨が少ないということは果実の凝縮がなされるということです。
乾燥によって夜は冷涼ですから酸を失いません。
アメリカというとカリフォルニアが有名ですが、それに負けない凝縮度とメリハリの効いたの酸を持ったワインが生まれるのです。
よって生まれるワインは赤はボルドー系品種=カベルネ、メルロ、シラー等のタンニンの効いた濃い色のワインです。白はシャルドネの逞しいものも造られますが、意外にリースリングが素晴らしい。オフドライ、つまり辛口でも甘口でもない僅かな甘みを伴った酸がバックボーンにあるワインです。
いずれにせよ、素晴らしいワイン産地ですが、まだまだ認知度は低いのです。そむりえ亭は過去も此処のワインを特集したことがありますが、今月、来月は隣のオレゴン州と並んで幅広くご紹介いたします。
どうぞ、お楽しみください!!